見出し画像

現代の日本人は、ひととのの関係が煩わしい…

昨日の記事の続きです。
先日開催した無料イベント「私ってもしかして〝孤独死〟予備軍?」現役世代の孤独死を考えるの個人的感想などをつらつら書いていきます。

現役世代の孤独死の背景

現代の日本人は、ひととのの関係が煩わしい、リアルな人付き合いが希薄であるという事実。そして、「孤独死」する人は(生きているうちから)基本的に関わりをもちたくないのだというお話に、とてもさびしい気持ちになりました。

また、そういった人たちは、国と行政に任せてもつながらない現状があること。地域の見守り活動などにも協力的に対応してくれず、居留守、訪ねても出てこないなど、支援される側が煩わしいと思っており、サポート側の問題よりも、サポートされるがわの問題が大きいということがわかりました。

たしかに、私自身も町内会の会費は払っていても、その活動には参加したことがありません。リアルな関係性の中で、コミュニケーションが全くないのですが、今は町会や行政が配信しているLINE公式の情報で十分生きていけるという状況もあります。
つながらなくても生きて行ける便利な社会で、しかも、現実の社会の中で「ひとり」を望んでいる方へのアプローチはかなり難しいと感じました。
また、そのような人と中には、煩わしいというより、貧困などの問題で、保険や年金を払っておらず(社会保障や年金の仕組みを知らない)病院にも行けず、持病で倒れてそのまま…というケースも多いのだ、という事実も、驚きでした。

また、70.80年前、発展途上国だった日本が欧米の文化を入れてく段階で「個」の在り方を追求した結果、家族で支え合っていた時代から「個人主義」になっていった歴史的背景。そして、中国や韓国でも10年後の未来を日本に投影しており、「個人主義」となった日本の課題に注目しているということ、これは非常に驚きました。

家族がどこに住んでるか、電話番号も知らない親子や兄弟もいるということ。
孤独死しても相続を拒否することもあるなども、私も、家族関係が良好なわけではありませんので、共感出来る部分も当然あるのですが…衝撃ではありましたね。

個人的には…

「孤独死」が絶対悪であるとは個人的には思いません。
死というあらがえない現象ですし、それは、家族、近隣の人、大家さんや清掃業者の手を患わせる、迷惑をかけてしまうと想像できるような方であれば、個人的な対策はしないよりしておいた方が良いのでしょうけど…。
そういう準備ができる人は、自分に余裕のある人ではないかと思います。
毎日を生きることが精一杯、そんな人が世の中の大半。
貧困の問題、人間関係、家族関係、健康…生きていれば、何かと「悩み」を持っているというのは、当然のこと。
だからこそ、必要なのは「接続点」、そして「社会的な役割」であると感じています。
ストレスのない範囲で、必要な時に必要な時だけ「接続できる居場所」「うっすらと他者の存在にふれることの出来る場」そんな居場所や場で、自分の得意や強みを活かせる「役割」そういったものが「社会的に孤立しない」ために必要なステップだと感じています。
もちろん、能動的な人、受動的な人、人前が怖いけどバーチャルならOK、そのような人もいると思います。誰もが楽しくいられる場などあるはずがありません。
だからこそ、多様な居場所、多様なコミュニティが必要だと感じています。

このような話をしていると、講演の中でも紺野さんが紹介してくださった、早稲田の石田先生が提唱している「人それぞれ」が壁を作っているんじゃないか問題に行き着きます。

私もよく似た言葉を使いますが「みんな違ってみんないい」と言っています。
この言葉をネガティブに捉える人もいるでしょう。
きれい事だと反発する人もいるかもしれません。
この世に、まったく同じ人間が自分以外にいないいじょう、反論があって当然です。
どうしても相容れない他者の価値観を受け入れろとは言いません。
しかし、「自分が絶対に正しいのだ!」 という視点で考えるのではなく、時には自分自身の価値観を揺るがしていくことで、他者と共鳴、共感する部分がみえてくるのではないかと思います。ひとは「いいところ」も「悪いところ」も持っていて、違いの中で「いいところ」を見つけてあげること、それが「人それぞれ」でシャットダウンしないコツであり、現代人には必要な「接続点」の見つけ方なのかも知れないと思ったのでした。


一般社団法人LMNさん、NPO法人エンリッチさん、当団体の取り組み等について

ご興味のある方は、下記リンク先からご確認ください。
あわせてブックマーク、フォローいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

【一般社団法人LMN】
https://www.support-lmn.com


【NPO法人エンリッチ】
https://www.enrich.tokyo


【一般社団法人ひとりとひとり】
http://hitori-to-hitori.com

【おひとりさま検定試験 について】
http://hito-ken.com


☆2019年には「孤独死がテーマの「生きるか汁か⁈ 孤独死ゲーム「しるしるみじる」をリリース
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07WRHNTB9/ref=ox_sc_act_image_1?smid=A10IIAWPP9UCHI&psc=1


よろしければサポートをご検討ください。いただいたサポートは取材や「ひとり」と「ひとり」をつなぐ活動に使わせていただきます♡ どうぞ、よろしくお願いいたします!