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鞄の中を油や砂糖、チョコレートまみれにしてまで手を差し伸べてくれた知らない人の話。

「おひとりさま検定試験(R)」2期の募集を2012年9月18日よりはじめます。
この検定を作るきっかけになったエピゾードは数えきれないほどあるのですが、今日はその中のひとつのお話を書いてみました☺️

買ったばかりのドーナツを自分の鞄に直に放り込んで
「これ使って」と紙袋を手渡してくれた見知らぬ人。


私は20代の頃、非正規雇用のサラリーマンでした。
会社での「人間関係」をきっかけに、パニック障害・うつ病を発症。
たった15分3駅の通勤を各駅下車して10分休憩、また乗車し、10分休憩…、1時間以上かけて出勤するという辛く孤独な日々を送っていました。

パニック発作でぶっ倒れて、見知らぬ人に何度も助けてもらったこと数知れず。
ある人なんかは、さっき買ったばかりであろうドーナツの袋からドーナツを自分の鞄に直に放り込んで、私に「これ使って」と紙袋を手渡してくれることもありました。きっと鞄の中は、油や砂糖、チョコレートまみれになっていたはずです。

当時は過換気症候群、いわゆる〝過呼吸〟の発作にはペーパーバック呼吸法が一般的でした。最近では窒息して死亡に至るケースもあったらしくオススメされていないようです。

こうやって文字にすると、喉元すぎれば…で、想像すると面白おかしくもありますが、その時は、本当にただ生きることに必死でした。

私を苦しめ続けたのは「人」だったけど、
助けてくれたのもまた「人」。
見知らぬ「人」の優しさでした。

その当時はしがないサラリーマンでしたし、東京でひとり暮らし、働かなければ家賃を払うこともままなりません。どうせわたしなんか「ダメ人間」なんだ、ほっといてくれたいいのに…なんて思うことさえありました。
ですから、助けてくれた彼らに何かお礼をする、お返しをするということはありませんでした。
いずれにしても「迷惑をかけたくない」と引きこもれば、途端に生活できなくなります。

今は仕方ない「かけた迷惑は、他の人が困っているときに助けることで返そう」
そういう気持ちに切り替えたとき、考え方がガラッと変わりました。

まずは「自分を大切にして、いつも元気でいる」

そうか…、人を助けたくても、自分が元気で、体力があって、余裕があるときでないと助けられないんだな。
と、気付いて、はじめて視点を変えて考えることができたんです。

そうだ、「元気になろう!」と。
そして、困っている人を見たら助けよう。
そんなシンプルな〝恩送り〟を自分のミッションにしてからは、ずいぶんと自分へと向いていた「ダメ人間」矢印も、外側に向くようになり、心も楽になり、考え方も変わりました。

共通ミッションの元、集える仲間が欲しい!

私は元々広告屋なので、恩送りの方法として、メディア通じて社会に還元したいと2018年に「ひとり」のつながり、いきかたを提案するフリマガ「ひとりとひとり」を創刊。そして、今年の4月からは、おひとりさまの課題=社会課題を、自分の強みやビジネスを通じて解決していきたい方のための資格「おひとりさま検定試験」を提供しています。
フリマガ「ひとりとひとり」は、思いを伝えるためのひとつの啓蒙活動でもあります。「おひとりさま検定試験」は、生きづらさの背景を知り、寄り添える人財の輩出、共通ミッションの元、集える仲間が欲しい!という強い思いから生まれました。

9月18日からは、「おひとりさま検定試験」の第一ステップの初級:「つたえびと」2期生の募集を開始します!受講無料となっておりますので、ぜひチャレンジしてみてください。このnoteはもちろん、各種SNSとLINE公式でも受講申し込み案内を配信予定です👇
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