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〝概念〟とは? 言葉の定義とプロセスエコノミー

ひと検の受講生と〝概念〟についての話をして気付いたことがあります。

それは、「拡げて行きたい〝考え方〟にタイトルを付ける」ことと、「概念を創造することとは違うのではないか??」という仮説。
今日はそのことについて書いてみたいと思います。


言葉に定義付けしても意味が無い

私個人の考えとして、今ある〝言葉〟に定義付けしても意味が無いと思っています。
例えば「おひとりさま」をどのように感じるか、コロナ前、コロナ禍、田舎か都会か、属性、環境、そして、その〝言葉〟を使っている人の属性でも大きくイメージが変わります。
だからこそ、「おひとりさま」を〝概念〟として共通言語化することは不可能だし、これは〝概念〟ではないと思っています。

私自身は「おひとりさま」とは「状態や状況」のことだと感じていて、

家族や友だちがいても、いなくても

・ひとりで暮らしていてもいなくても「ひとり」
・孤独・孤立、不自由を感じている「ひとり」
・ソロ活をしている「ひとり」
・自分で自分の進むべき道を選べる「ひとり」
・自分の時間を自分の為に使える「ひとり」
・生きづらさを感じている、相談できない「ひとり」

こういう状態・状況にある人を「おひとりさま」だと思って活動をしています。
そして、もう一つ、キャッチーな〝言葉〟だからこそ使っています。

私たちの活動をすべての人が理解してくれる訳ではありません。
状態・状況はパーソナルことなので、状態・状況が変わる、考え方、時代が変われば、当然変わって行くのでみんなが同じ方向を向ける魔法の〝言葉〟もないと思っています。
もし、そんな魔法の言葉があるとするなら、それこそなんか巨大な同調圧力じゃないかとも思えますっw
だからこそ、「言葉に定義付けしても意味が無い」と最初から分かっていて
それでも、拡げて行きたい〝考え方や価値〟があるので、いろんな人に〝つながって〟もらえるであろう
キーワードとしてキャッチーな〝言葉〟「おひとりさま」を選択しています。
おかげさまで、「おひとりさま」だけではなく、ソロ・ぼっち・ひとり・孤独などのキーワードでも取材を受けることがあります。
「おひとりさま」が、幅広くさまざまな意味を持つ〝言葉〟だからこそ、1つの定義に縛られないからこそ、そういったことが起きているのだと思うことがあります。

「拡げて行きたい〝考え方〟にタイトルを付ける」のではなくて、「拡げて行きたい〝考え方〟新しい〝概念〟にアクセスしてもらう」ために
今ある言葉、「おひとりさま」を使っているということでです。

〝概念を創造する〟とは

私たちの活動も〝概念を創造する〟ことを目指しています。
今はまだ、正しく言語化できていないので、一番短いワンフレーズで言うと〝ひとりで生きる力〟です。
この中には、〝ひととつながる力〟、〝考えて解決する力〟が含まれています。
もう一つ〝個立有援(縁)〟と言う言葉も使っています。

これらは〝概念〟を作る活動をひと言で表したものであって、〝概念〟に名前をつけたわけではありません。
初見の人に話すときは、必ずこの言葉について説明をしますし、この言葉を言語化するという活動が、〝概念を創造する〟ことだとも思っています。
いつか、わたしたちの活動が、拡がり、根付いて、たくさんの人の〝あたりまえ〟となったとき、はじめて共通言語になるのではないか、そしてその時が〝概念〟になるときなのではと思っているのです。

そして、この仮説に至るヒントとして、最近「プロセスエコノミー」という〝言葉〟を知って、学んでいくことで自分自身も勝手に「プロセスエコノミー」していたのだと知り、だれもがあたりまえにやっていることに〝名前〟がついて、それが〝概念〟になっていくんだろうなぁとも感じたのです。

共通言語としての〝概念〟の名前、ネーミングは必要

共通言語としての〝概念〟の名前、ネーミングは必要だとは思います。
しかし、先にタイトルを付けることが優先で足踏みをしている状態では、〝概念を創造する〟活動は行っていないので拡がるわけがない、まずは概念を言語化し、説明することが必要なのではないかということです。
また、すでに今ある〝概念〟っぽいもののネーミングに異論を唱えたところで変わることはないのだから、新しい〝概念を創造する〟活動をはじめながら、そこにいずれ名前がついて、いろんな人が息を吸うようにその概念を口にする、そういう未来を目指すべきだと思ったのでした。

まぁ、それでもなにかタイトルなり、名前なりが欲しいというのならそれは〝概念〟に名前を付けるんじゃなくて、その活動、プロジェクトを名乗る為に付ければ良いのではないでしょうか。
その活動、プロジェクトのプロセスエコノミーを見せることで、ファンや応援が生まれ、概念の定着の課程がみえはじめたとき、その活動をひと言で表す言葉がきっとうまれるんじゃないかな〜と思います。

しかし、こんな深い話まで1期で考えさせられるなんて思ってなかったな〜。
答えがひとつの時代はとっくに終わっているし、私のこの考えも理解出来ない人だってたくさんいると思う。
それで良いんじゃない。だれもがおんなじ考えなんて、面白くないよね〜。
真面目に面白がり、真剣に面白い事をする、みんなちがってみんないい、多様性と柔軟性で優しい世界が拡がるように
みんなが自由に考えを話し、問いを深めていくこと、素晴らしいなぁと思います。


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