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社会的な孤独・孤立にどう切り込んで解決していくか①

昨夜はこんなイベント(勉強会)に参加していました。


「社会的処方」については弊誌(ひとりとひとり)でも、西智弘さん(https://note.com/tnishi1/)に連載をお願いしている関係で、医療者でない人的にはそれなりに理解しているつもりでしたが、やはりコロナ禍で、時代は動いているなぁと、改めて学び直して気付いたこと、考えたこと、新たな問いが生まれたことがあったのでメモ的にまとめてみました。

今日は、国の政策に明記された「社会的処方」について。

国の政策に明記された「社会的処方」

経済財政運営と改革の基本方針2021(令和3年6月18日閣議決定)抜粋
(孤独・孤立対策)
孤独・孤立対策については、電話・SNS相談の24 時間対応の推進や人材育成等の支援、居場所の確保、アウトリーチ型支援体制の構築、支援情報が網羅されたポータルサイトの構 築、タイムリーな情報発信、いわゆる「社会的処方」94の活用、支援を求める声を上げやすい 社会の構築、孤独・孤立の実態把握の全国調査とPDCAの取組を推進する。これらを含め、 関連する分野・施策との連携に留意しつつ、孤独・孤立対策の重点計画を年内に取りまとめ、 安定的・継続的に支援する。特に、孤独・孤立対策に取り組むNPO等の活動へのきめ細か な支援や政策立案に当たってのNPO等との対話を推進する。また、ひきこもり支援につい て、現状の支援施策を再点検した上で、当事者や家族の視点に立って、ひきこもりに至った要因と将来も考慮した息の長い支援の実施、良質な支援者の育成と支援手法の開発等の取組を推進する。こうした官・民・NPO等の取組の連携強化の観点から、各種相談支援機関、NPO 等の連携の基盤となるプラットフォームの形成を支援し、人と人とのつながりを実感できる 地域づくりや社会全体の気運醸成を図りつつ、官民一体で取組を推進する。

これはこれで素晴らしいし、やらないよりやったほうがいいに決まっているので、ぜひやって欲しい。


それに、ひとつの課題に突っ込んで取り組んでいる団体だけでなく、本当に自然発生的に人と人とのつながりを考えている、未来の「みんな」の課題を広くあつかっている団体(私たちのような活動をしている)とも対話して欲しい、どんなビジネスだって「だれか」の「課題解決」を助けることで仕事になっているはずなのだから、そこに壁を作っちゃいけないとも感じました。
昨日も参加者さんと対話する時間があったのですが、やはり圧倒的に「福祉・医療者」が多いこと。
ここに壁ができてしまうから、社会課題として「民間」から人と人とのつながりをなんとかしたいとう〝市民活動的〟な、なにかがおこりにくいんじゃないかと思ったりも実はしています。

私たち「ひとりとひとり」の取材や取り組みを通じて感じる事

孤独や孤立を「社会課題」だと感じている「ひとり」はたくさんいるのに、何かしたいと思っていても何ができるか分からない、すべてをボランティアなんてできるはずはないし、持続可能にしていくには、ビジネス(お金儲け)であった方がいいに決まっているのに、社会的な活動でビジネス(お金儲け)をしてはいけないと思っている人も大勢います。
昨日の勉強会でも話しに出たけど、みんなが等しく貧しくなれば、社会的なコストが増えるわけだから、社会的なコストを減らすにも日本人に社会参加の場を作ることってすごく重要じゃ無いかって、だからこそ社会資源として何かできそうな人、課題を感じている人にもアプローチしていく必要があるんじゃないかということも、昨日の勉強会では気付かせてもらいました。(参加している方に「福祉・医療者」が多いので、この視点は私独自の視点かもしれませんが)

例えば、子どもが引きこもりなんです、私自身が孤独・孤立をかかえているんです、隣のばあちゃんが孤立してるんです、親が家庭内で孤独死しそうなんです、なんて人だってこういう学びの場に来たって良いと思うし、学びたいと思っている人はたくさんいるんですよね。
ということで、支援をする人にも、情報提供が必要なんだろうなと思ったのでした。

支援される人、する人にどうアウトリーチしていくかなんだろうなぁ。

一応、政府もいろいろやってはいるようですが、Twitterアカウントのフォロワー1000人台だし、本当に届けたい人に届いていますか?と言う問題もあるのかなぁと思ったり。

マーケティングの視点、ビジネスの視点でもそうだけど、これだけ「マス」から「個」の自体になっていくと、それぞれのニーズ(多様性)にあわせて発信をする必要があって「困っていたら相談してくださいね」ってだけだと届かない。(ちなみに、おひとりさま検定試験では、発信の必要性をマーケティングの視点、ビジネスの視点でも受講生と一緒に学んで、発信チャレンジなる実践もやっています)

ちなみに、PDCAを回す回すっていうけどPDCAは前例があることでないと難しいので(イギリスをまねすればいいと思ってんのかしらんけど、そもそもの市民の取り組み熱が違うので)はないかと思ったり思わなかったり。
もちろん、やらないよりやったほうがいいに決まっているので、ぜひうまくいって欲しいし、私たちも違ったアプローチ、視点で社会的な孤独・孤立にどう切り込んでいくかという問いを深めていきたと思います! そして、もちろん解決していく方法も大事ですよね☺️




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