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小さな成功体験から始まる「働きたくても働けない」から「働きたい!」に変えていく。

 Hito Rehaは、「働きたくても働けない」障がい児者を育児する母親に育児と仕事の両立に向けた一歩を提供しています。「働いていない」から「働く」を続けるために最も大切にしている「小さな成功体験」についお伝えしていきます。

小さな成功体験から得る「自己効力感」と「自信」

 ご存じの通り、成功体験を積み重ねることで、「自己効力感」「自己肯定感」を高めることができます。これは今までに実証されている成果であり、最も理屈の通る回答の一つです。つまり、「自信がつく」のと同じです。

 自信と自己効力感はいずれも「できる」という思 いであり、一見互いによく似た概念であるように見えますが少し違います。
 第一に、自信は自分の能力に関する総合的な感覚であるのに対し、自己効力感はある特定課題を成し遂げる能力についての認識を指します。したがって、「自分は仕事ができる」という漠然とした感覚が自信であり、「自分はnoteで広報するという課題を成し遂げることができる」というように、具体的な課題を想定し た自己能力の認識が自己効力感ということになります。
 第二に、これまでの研究結果から、自信は不安と負の相関関係にあり、自信が高いと不安が低く、 自信が低いと不安が高いということが知られていま す。つまり、自信という概念には自己能力の評価という認知的要因だけでなく、不安や安心感という情意的要因も密接に関わっていることを示しています。

この2つから、「自己効力感」を獲得し、「自信」へと変化していく。が正しいプロセスのように思えます。

行動変容と時間

 とはいえ、「働いていない」から「働きたい!」に変化するまでには時間を要します。それが一般的に言われる「行動変容」です。
 例えば、喫煙者が禁煙に取り組むときも同じです。最初は禁煙に関心を持ってもらうために、喫煙の良くない部分についてポスターやパンフレットでお知らせします。少しでも禁煙に関心をもてば、禁煙に向けてどのような準備が必要か禁断症状知識や対策を準備しておきます。心構えが出来たら禁煙をはじめ、援助者、支援者は励ましたり、傾聴し、その人に伴走していきます。その伴走を通じて禁煙状態を維持していきます。それが行動を変容していくプロセスであり、期間は約6か月間と言われています。

 つまり、人が行動変容していくときには、すぐには難しく、関心を持ち、知識を得て、経験を積み、行動が変わっていくのです。 そのためには、成功体験を積み重ね、自らが行動したことを褒めてもらう、楽しんでいる、喜んでいることが大切です。その一つ一つが行動を積み重ねようと働くのです。

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