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子どもの人間関係とQOLの関係について。

子どものQOLを問題にするとき、子どもの人間関係についても考える必要があります。この人間関係のネットワークが生涯にわたって人間の精神的な安定を支え、QOLに影響を及ぼすものと考えられています。良好な母子関係が後の子どもの発達や適応に欠かせないことを強調した愛着理論では、母親と子どもの二者関係に注目し、愛着は変化しにくい特性だとみなしていることもあります。

子どものQOL評価

引用文献:小学生版QOL尺度によるQOLの低い子どもたちの特徴

 6つの下位領域(①身体的健康②精神的健康③自尊感情④家族⑤友だち⑥学校生活)で構成されており、加えてPART(絵画愛情の関係テスト)で、家族と子ども愛情関係(心理面)を分析しています。

子どもと家族の関係におけるQOLは?

 下位尺度の家族領域得点において男児が女児よりも低く、男児の方が「家でけんかをした」「やりたいことをさせてもらえ重要な他者として数種類の人物を選択」していました。
 先行研究では、子どもが成長するにつれて、“母親’から“友だち” を選択する割合が増大しますが、子どもの精神的安定を支える中核的な機能として年齢にかかわらず母親を選択する割合が多いことが実証されています。

学校生活でのQOLは?

 学校生活で多くみられ る激励や援助を求める場面で、一般的には“友だち” を挙げることが多いとされていました。低得点群が、 他者への愛情の要求が低いことが示され、人間関係の希薄さにつながると推測されています。
 さらに、 “誰でもいい”または“一人”など具体的な対象を挙げない子どもは、“母親”を多く選択した子どもや“友だち”を多く選択した子どもに比べて、孤独感が高く、 自尊感情が低い傾向にありました。子どものQOL向上のためには、子どものソーシャル・ネットワークを考慮に入れた介入を検討する必要があります。

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