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子どもが見せる問題行動。理解をした上で夫婦ができることは何か。

 子どもは日々さまざまな表情と行動をみせてくれます。家族にとって、楽しみや喜びであると同時に、その内容が好ましいものでなく、理解しがたい場合には、苦痛や悩みの種となります。ですが、子どもの言葉や行動の背景もさまざまであるので、理解しがたい子どもの行動も、違う方向から見ることで腑に落ちる場合があるかもしれません。

子どもの基本的欲求を満たしていますか?

 心理学者マズローが、 人間の基本的欲求というものを「欲求階層説( 5 段階説 )」で論じてい ます 。人の深い欲求には、「他者から認められたい」、「他者から尊敬されたい」、「他者から愛されたい」というような基本的な欲求となって現れます。人間の基本的欲求が充たされないとき、どのような人間性が構築されるのでありましょうか。子どもの問題行動の原因を考える上では、実は、この点が最も重要となるのかもしれません。

様々な子どもの行動と親のストレスの正体

 よく問題行動と言われますが、問題行動は一言でいうと 「発達上ないし、社会集団への適応上、問題となる行動」とされています。「落ち着きがない」「攻撃的である」「多動である」などを外在化された問題行動と位置付けています。特に外在化問題行動は「育児負担感」、「社会的活動の制限」、「子どもに対する拒否的感情の認知」のそれぞれと関連しており、親が外在化された子どもの問題行動があるとわかり、子どもに対して拒否的感情を抱きやすく、育児負担感を高めと言われています。

これ以上悪化させない子育てのために夫婦ができることは何か。

 実はこの「子どもの外在化問題行動」は、夫婦の育児へ悪循環を引き起こしやすいメカニズムがあります。子どもへの対応に困難を感じた母親が、父親の育児に対して批判を高めると「父親自身が思う子どもへの関わり方」に効果を見出せなくなります。このことから、夫婦が二人でともに子育てを行うにあたっては、「父親自身が思う子どもへの関わり方を批判すること」は効果的とは言えないとされています。
 一方、父親と母親の「親としての発達意識の高まり」は、「パートナーの発達意識を高める」とされています。このことから、試練も喜びも含め、父親と母親がともに子育てに携わることは、夫婦間の相互作用を通じて、夫婦、ひいては家族の発達的変化のためにも重要と考えられています。
 そのため、母親は「父親自身が思う子どもの関わり方」を見て、父親に対して「支持」「激励」を中心とした子育てへの関与を励まし、父親も自ら育児関与を高めるという夫婦関係の良い循環ができるようになります。

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