なぜ医療的ケアのある子ども母親は働きづらいのか。
医療的ケア児の介護のため,現在就労できていない母親の多くは可能であれば自分自身のやりがいのためにも就労したいとの希望をもっています。
ワークロスにより「家庭経済」と「精神的健康」にネガティブな影響をもたらす
平成27年度障害者支援状況等調査研究報告書では、現在収入のあ
る仕事をしていない介護者の47.4%が就労を、現在収入のある仕事をしている介護者の30.3%も「労働時間を延ばしたい」と希望しています。
障害児の母親におけるワーク・ロス(労働損失)は、家庭経済にとどまらず、母親の精神的健康にもネガティブな影響をもたらします。母親の自宅外での有償労働と精神健康度とのあいだに関連性があることが国内外の多くの研究により明らかとなっています。有償労働時間が長いほど育児負担感も低く、精神的健康度が高いことも知られており、単に子どものケアから解放される時間を得るだけではなく、一人の女性として社会の一員となる時間をもつ意味もあると考察されています。
医療的ケアのある子どもと働きにくさ
突発的なイベントにより休業を余儀なくされる可能性が高い医療的ケア児の母親への配慮がいまだなされていないこと。
<参考>
子どもへのケアや療育に十分な時間を注ぎたい、同胞に接する時間を確保したいなどの理由もあります。
<参考>
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