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些細な隠し事が生きづらくしている。

 たった一つの隠し事があるためにコミュニケーションがうまくいかない。その秘密は誰かにとっては些細なことなのかもしれない。自意識過剰だと言われるかもしれない。私だってその秘密を打ち明けたところで何かが変わるわけではないのも知っている。

 些細な隠し事。それを守るために自分が主語になることを極端に恐れている。私が話題の中心になるといつか秘密に辿り着かれそうな気がする。だから私が会話するときはいつも相手か他の人が主語になる。

 どこに住んでいて、誰と暮らして、何が好きで、休みの日に何をして過ごしているのか。日常生活で当たり前の会話。この話題になると必ずあなたはどうなの?と質問が返ってくる。でも私はそうならないように相手の話を膨らませる。まるで司会をやっているようだ。私が誰かと話をすると人一倍疲れる理由はここにある。

 隠し事。もちろん今まで誰にも打ち明けなかったわけではない。幼馴染と過去の恋人には全て打ち明けた。だから会話が息詰まることはなかったし心が楽だった。それを味わってから少しずつ秘密を話す相手を広げていく。だけどいつの間にか私が伝えていない人にもその秘密が広がっていた。これがきっかけで私は隠し事を安易に話すことは辞めた。 

 些細なことを隠すために全てを隠す。これが今の私。だけどこれが極端なやり方であることはわかっている。些細なことだし気にせず話せばいいと心のどこかで思っている自分もいる。そのリハビリのためにnoteを活用していこうと思う。

 

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