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さいきん釣りしてました。

ここ半年、釣りばっかりしてました。

過去10年間、ディスプレイばっか見てたので自然と戯れるのが楽しくて仕方なかった。

きっかけは7月末。アテモヤ始めおもしろフルーツ探しに沖縄へ行き、帰りの便が左カーブ描く東京直撃台風のおかげで飛ばなくなることが確定した。小料理屋で晩ごはん食べながら明日どうしよっかと考えていたらお店のご主人親子が「釣りしてみたら?」との一声がきっかけ。翌日1980円の釣りセット買って今帰仁の運天港でぽかぽか陽気の中、数センチのスズメダイだかウミタナゴを10匹ちょっと釣り、ご主人親子に素揚げにしてもらったのが始まり。

その後、愛知の知多でタコ釣ったり、神奈川の三崎でイナダ釣ったり、八景島で太刀魚釣ったり、式根島で釣りキャンプしたり、博多の玄界灘で50~60cmのシイラが空中でヒラマサに捕食される自然界のダイナミックさに触れたり。那覇や宮古島にも2週間以上いたり。

気付けば釣り人の聖地、五島列島に月1~2週間滞在するように。あわせて船舶免許もどうせだからと一級取ってしまった。11月からは律義に五島へ通い続け、数えたら30日以上五島にいた。アオリイカ狙いに行けば1回で4~5杯釣れたり、エビつけて待ってればアラカブやベラが30分で晩ごはん確保できちゃったり。岸からブリヒラマサがばんばん釣れると聞いて10回以上磯に通ったけど釣れなくて、キビナゴ大量発生し過ぎててベイトに困ってないから沖の底に群れいるんじゃないかと船で沖に出たら1投1匹ブリ爆釣したり。

こんな書き方してるけど釣れない日も3倍以上味わってる。

5年前、独立したての頃、スタートアップのメッカだったシリコンバレーに行ったように、やっぱり聖地の五島に行ってよかった。

三崎で青物の楽しさを教えてくれた釣り師匠の勧めに従い、つけ続けている釣りノート。

釣れない日もなるべく記録に残すようにしていて、やっぱり思うのは何かを学ぶときに手書きのノートは頭に入りやすい。ただただ消費する情報はディスプレイ越しで良いのだけど、手書きで手間をかけた分だけ反復され、自らの血肉になる。

目指すテーマ【旬の魚を少ない道具でサクッと釣りたい】を体現できるように続けていこう。こんなテーマなのでメインはルアー釣りで、磯が主、時々船に乗る。マズメ時、潮動いてる時はルアー、活性低そうな時はエビなどジグサビキにつけて底探ったり。基本待つの苦手だからかこんな感じ。一般的に釣りってボーっと待つイメージあるらしいけど自分の場合は釣りしてる間ずっと動いてる気がする。

こんなにハマってしまった釣りの良い点をいい機会だから列挙してみる。

1.仮説と検証が面白い

自分なりに、釣りはプログラミングやサービスプロトタイピングに近い感覚がある。狙う魚に対して、タックル、仕掛け、ポイント、天気、時間帯を考慮してこれなら釣れそう!というアイディアを検証していくのが楽しい。そして結果が釣果としてはっきりしてるのもいい。なんでダメなのか理由が気になるので、しばらくアタリもないと自分はGoPro海中に沈めて海の様子みて魚が全然いなかったら絶望してさっさとポイント変える。手法にはこだわらず、テーマを目指して仮説検証するのは楽しい。仮説が正しくて釣果もあるとなお嬉しい。

2.自然に触れて健康になる

必然的に太陽光をたくさん浴びる。パソコン相手に仕事し続けてた日々に比べるとずいぶん日焼けした気がする。特に磯にいると、都会では会えない数々の生き物にたくさん出会う(磯でイルカはもう見たくない)。そしてルアーを50m、100mと全力投球してジャカジャカ巻いてると体力使う。一時期はうまく眠れない時期もあったけど、釣りすると疲れてて22-23時には寝ちゃう。そして釣れるから朝マズメ攻めるために5時に起きて海に行く。そんな生活を五島では繰り返してた。あとジムも行き始めた。高校生の頃は嫌でたまらなかった筋トレも、100~200gのメタルジグを操り続けられるようにと思うとやっぱりやる。釣りって不思議。

3.命をいただく行為が生活に組み込まれる

三枚おろしも危なっかしいけどできるようになった。スーパーでパッキングされてると気づけないけど美味しい魚の特徴がわかったり、何よりも命をいただく経験が尊い。釣れた魚を〆る時もなるべく苦しませないように、美味しく頂けるように配慮するようになった。そして何よりみんなで食べる釣った魚が美味しい。みんなが釣った魚の数だけドラマがある。刺身、煮付け、塩焼き、てんぷら...やっぱり日本に生まれてよかった。

4.釣り人に悪い奴いない

釣り場で近くにいる人と話すことが良くある。お互い名前も素性も仕事も知らないし別に知ろうともしないけど、おじちゃんじいちゃんと仲良くなれる。いつの間にかポイントの情報交換してたり、仕掛けや餌融通しあったり。釣りという共通の趣味で、釣れたら一緒に楽しむし、釣れなかったら切なさを互いに慰めあう会話が世代を超えてできるのは釣りのすごさだと思う。特に、本気の装備揃えてる人、自作の道具で釣りに挑んでる人は愛すべきおバカ(オタク?)ばかり。自分の欲望にまっすぐだけど思い通りにならない自然を常々相手にしてるから一緒に話してて楽しい。

5.いろんな価値観に寛容になる

数えたら12本の釣り竿、8個のリールを買ってた。うち2本は折れてダメになった。釣りを始めて8か月程度なのになんてこったい。狙いの魚種に応じてタックルを変えたくなるから仕方ないのだけど。これまで物欲ほとんどなかったから、「身体1個しかないのに女の人なんであんなたくさんバッグや靴や服持ちたがるのかさっぱり理解できない」って言ってたけど理解した。狙いの男に応じて装備を変えてるんだ。


はい、新木の思う釣りのいい点はざっとこんな感じ。去年夏あたりから学校行くか考えたけども、身体を整えるのと好奇心を満たせる釣りの自主学習しておりましたという報告です。

なので釣り仲間ゆるく募集してます。パソコンばっか相手しがちなスタートアップ、エンジニア界隈の人にとっては一石三鳥四鳥五鳥くらいのいい趣味だと思う。

あと釣りアプリ作りたい。ベテラン釣り師さんはその日のコンディションを基にこのポイント行ってこの仕掛けで釣りするとこの魚が釣れる、って経験則が培われてるそうなんだけど、自分はまだない。

過去の釣果データを基に学習し、今のコンディションだとこのポイントでこの魚の活性高いよ、回遊回ってきてるよって教えてくれる釣りアプリが激しく欲しい。旅しながら釣りしてる自分は現地の勝手がわからない時は特にしんどい。一緒に釣りアプリ作りたい!って釣り好きエンジニアさん、アプリ作って一緒にテスト(釣り)しに行きましょ。

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