人生はこれから

私達は周りの環境から、膨大な情報を無意識で受け続けています。

そして無意識が私達の行動を決めています。
意識による考えは、ほぼ後付けなのですね。

ということは周りの環境が私達の行動を決めているということです。


ところで私達の人生は、行動の連続でつくられていますよね。

つまり、周りの環境が人生を決めていることにもなるのです。

例えば、向上心が強く高収入の人が多い地区に住み、そういった友達ばかりと触れ合う環境を作れば、向上心が強くなり高収入になっていくということです。

ただし、理屈はわかるが本当にそうなるのか、疑問に思いませんか。

誰だってそう思いますよね。


実は科学者達もこれについて議論を繰り返していましたが、アメリカの貧困対策により1つの結果が出ています。

その政策はムービング・トゥ・オポチュニティと言います。

直訳すると「機会への移住」

何かと言うと、貧困地域に住んでいて子供のいる低所得者家族に対し、豊かな地域に移住してもらうために「家賃補助、住宅探し、カウンセリング」をセットにして提供したのです。

もちろん応募者が殺到し、参加者は抽選により決められることになりました。

金銭的補助は家賃の差額だけですので、家賃を引いた収入は同じことになります。
これにより、ずっと貧困地域に住んでいる同レベルの収入の家庭が
「豊かな地域に移住する場合」と、
「そのまま貧困地域に住み続ける場合」
の2つを比べる機会が生まれました。

そしてこの政策は著しい効果を上げることになります。


まず、抽選に外れた家庭に比べ、移住した家庭は幸福度が上がり健康で豊かな生活を送れるようになりました。

移住した子供達は、大学進学率が上がり高収入の仕事に就き、年収は約33%多くなりました。

そして、大人になっても、より良い地域を選び、ひとり親になる傾向も少なくなったそうです。

これは住む場所によって触れ合う相手が異なるために、無意識が変化し人生が変わったということです。

駅まで歩くだけでも、膨大な情報が無意識に入り続け、関係ないように思える情報も自分の無意識を作り続けます。

そして私達の無意識は機械のように一瞬では変わりません。

だからこそ、読書やメディア、仕事や住む地域などの周りの環境を自分自身でデザインし、長期間に渡り無意識に良い情報を与え続けなくてはなりません。


私も、
「これは夢じゃないのか、夢でありますように」
と願ったつらい時期がありましたが、
引越しをしてから人生が少しずつ変わりました。

そこから仕事も変わり、触れ合う人も変わっていったのです。

人に誇れるものは何もありませんが、
「人のために生きる」
という考え方は以前より大きくなったと思います。

ぜひ、環境をデザインして、自分の無意識のプログラムを一緒により良いものにしていきましょう。




私は、人生はこれからだと思っています。

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