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#ラーメン
第2話 博多ラーメン
「お好きな席へどうぞ〜」
店員は食券に素早く「かため」と書き込んで、厨房のスタッフに向かって元気な声で注文を復唱する。
昼時には少しだけ早い時間帯ということもあって店内はガラガラだった。でも、おひとり様という己の身分を弁えてカウンター席に座る。
重ねられたコップのタワーからひとつだけ抜き取り、お冷を注いだら、もうやることがなくなってしまった。ラーメンが来るのを待っている間、濡れたズボンの裾の
「お好きな席へどうぞ〜」
店員は食券に素早く「かため」と書き込んで、厨房のスタッフに向かって元気な声で注文を復唱する。
昼時には少しだけ早い時間帯ということもあって店内はガラガラだった。でも、おひとり様という己の身分を弁えてカウンター席に座る。
重ねられたコップのタワーからひとつだけ抜き取り、お冷を注いだら、もうやることがなくなってしまった。ラーメンが来るのを待っている間、濡れたズボンの裾の