デンマークの「Fri for Mobberi(いじめからの解放)」プログラムについて思うこと(我が子がいじめ被害にあって思うこと)
こんにちは、HitoniYoriです。
うちは子どもが二人ともいじめ被害により不登校になった経験があります。
本気でこの世からいじめが無くなって欲しいと願っています。
でも願っただけでは、いじめはなくなりません。
どうすればいじめがなくなるのか具体的に考えないといけないと思います。
でもどうやって?
方法はあります。
実際にいじめ対策で成功している国を見習えば良いのです。
国民性などの違いはあると思いますが、しかし成功している国があるのですよ。真似すれば良いのです。
今後、フランス、イギリス、韓国と調べていきますが、一番最初に目を付けた国はどこだと思いますか?
デンマークです。
デンマークのいじめ対策が素晴らしいらしいです。Xで、教育に詳しい方に教えて頂きました。
デンマークという国
まず、みなさん、デンマークがどんなところかご存じですか?
私はデンマークという国名は知っていますが、デンマークのイメージは?と言われても何も答えられない程度にはデンマークという国を知っています。(?)
今回、ウィキペディアで調べるまではコペンハーゲンがデンマークの首都ということすら知らないぐらいでした。
ウィキペディアを読んでいると……いよいよどこなんだろう?と思ってしまう自分の知識の無さを忌々(いまいま)しく思ってしまいます。
が地図でいうならがここです。(これは黄色い部分全部がデンマークという意味ですよね?)
↓
場所はわかってもまだまだデンマークという国のイメージが湧きません……
イメージはこんな感じらしいです。
さて、ここからがデンマークのいじめ防止プログラムの紹介です。
デンマークの「Fri for Mobberi(いじめからの解放)」プログラム
デンマークは、スウェーデン、アイスランドと並んで、ヨーロッパでもっともいじめの少ない国とされています。
調査によると、この20年間でいじめが相当減少したとのことです。
■男子(11歳~15歳) 15% → 6%
■女子(11歳~15歳) 14% → 9%
比較するものが無いのでこの数字がどれくらい小さな値かは分かりませんが、私の感覚では相当少ない数字と思います。
※ここからはGoogle翻訳などで内容を読み取って書いている部分があるので、もしかしたら少しは事実と違う部分があるかもですが、ご了承ください。
デンマークがいじめ防止に取り入れている方法は厳しい懲罰による抑止ではありません。
Fri for Mobberi(いじめからの解放)という子どもの未来を考えた素晴らしくも優しいプログラムを取り入れています。
デンマークの保育園の40%、学童の60%、小学校の45%で導入されている方法だそうです。
原理はお友達が疎外されていると感じることなく、子ども達同士で思いやりのあるコミュニティを作る練習をする。というものです。
子ども主体で思いやりのあるコミュニティ作りの練習をするので、そこにいじめが入り込む余地はないという訳です。
ここで大切にしたいのは子ども達自身が能動的に行動できる素養を身につけようということです。
誰かに言われるから、怒られるからそうするのではなく、子ども達が考えて行動に移した結果がいじめのない行動を作っているという素晴らしい内容です。
「Fri for Mobberi(いじめからの解放)」プログラムとは
【プログラム1】
まず、このプログラムを実行するために教師や放課後の指導員、補助員がしっかりとした訓練を受けます。
そして、ここからが重要です。子ども達に優しさを芽生えさせる方法です。
悲しんでいるお友達がいるとします。
子どもですので、そのお友達を言葉で元気づけるのはなかなかむつかしいと思います。
そこで、小さなクマのぬいぐるみを使います。
このぬいぐるみは、誰もがいつでも手に取れるようになっており、嫌なことがあったお友達に渡して慰めることが出来るのです。
悲しんでいるお友達がいたら周りの子どもがクマのぬいぐるみでそのお友達を慰めてあげる。お友達が元気になれば、自分もうれしい。もちろん慰められたお友達も嬉しいので、今度ちがうお友達が悲しんでいるときは自分が慰めてあげる というふうに優しさが連鎖していきます。
何も難しいことはありません。悲しんでいるお友達がいて、どうして良いか途方にくれることはありません。
最初はかわいいクマのぬいぐるみというアイテムがあるのですから。
なんと素晴らしいプログラムでしょうか。
【プログラム2】
お友達同士で背中に絵を描くように勧めます。
なぜならスキンシップは人に幸福感を与える「オキシトシン」を分泌する作用があるのですから。
お友達同士スキンシップをすることで他者への愛着が生まれ、集中力も高まり、社会的絆も生まれます。
また、この方法はコミュニケーションの発達にも役立ちます。
背中に絵を描くお友達は背中を貸してくれるお友達に
「背中に絵を描いても良い?」と尋ねなければいけません。
この聞くというは、他者を尊重する気持ちを養います。
これは、私たちはいつも皆が同じもの、同じことが好きではなく、常に他人の同意が必要であることを幼い頃から理解することに役立ちます。
「Fri for Mobberi(いじめからの解放)」プログラムの効果
デンマークでは、このプログラムについて大学での研究が約 15 年間続けられています。
このプログラムに協力する専門家の 70% は、子供たちがお互いをより思いやりを持つようになったと感じているそうです。
そして、このプログラムの実行で、子どもたちの集団精神、および紛争を自分たちで管理する能力との間には、良い関係がみられたそうです。
子供たちはより共感できるようになったとのことです。
デンマークのいじめ対策のプログラムは素晴らしいと思います。とにかく全ての児童に対して優しいです。
日本のいじめ減少を実現した諸外国を見習って欲しいと思います。
国民性や国のシステムの違いなどでうまくいかないこともあると思いますが、何事もトライアンドエラーと思います。
日本が少しずつでも良い方向に進み、これ以上いじめ被害で悲しむ人が出ないことを願います。
【参考サイト】
■Qu’est-ce que la methode danoise contre le harcelement scolaire dont veut s’inspirer Gabriel Attal ? 【仏「リベラシオン」紙】
■フランスも導入する、デンマーク流「いじめ対策」メソッドhttps://courrier.jp/news/archives/339698/
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