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圧力系442守備攻略:2024 J1 第10節 アルビレックス新潟×FC東京
クラモフ東京の守備がなんか強かった。別に新潟のサッカーが悪かったわけじゃないけど大事なところでモノにできなかったりモノにされたりという試合だった。
FC東京は442守備で外誘導して奪えればショートカウンター発動してゴールに襲いかかり、新潟が中央を通そうとすれば後ろからバチコーン!と激しく当たってきて前を向かせてくれない激しい守備というガンバにやられた嫌な記憶が蘇るやつ。ガンバの時ほど強烈ではなかったと思うんだけどヤンも慶も古巣に配慮してくれよ。
そんな厳しいFC東京の守備だったのだが、それでも前を向こうとアレコレ工夫していた新潟を記録しておきたい。
秋山が前を向いてボールを持ちさえすればなんでもできる俺たちの新潟だし、これがバンバン出る時の新潟は偽9番や高木のターンが封じられても強くてカッコイイのだがこの試合ではこういうのがバンバン出なくてゴール前守備の脆さで3失点を重ねての敗戦という結果に。
個別に確認してみよう。
まずは秋山を最終ライン中央に降ろして他のメンバーを全部上げて前線にフィードを蹴り込む方法。
ほぼノーリスクで秋山が前を向いてボールを無理矢理前進させることができるが飛んでいった先で収められるかどうかというのはまた別の話という難しさがあるので前線に1人でも多くの味方を走らせた上でエアバトルに勝利しつつセカンドボールを絶対に回収する必要がある。こうやって書くとただの神戸ですか?になるのだが、宮本が秋山からボールを受けるそぶりを見せるともれなくヤンがついてくるのでセカンドボール回収合戦の勝率を上げることができたりする。エアバトルせずに守備を引き込んでおいてから松田裏抜けというパターンもある。前半9:40のシーンは惜しかった。抜け出しのタイミングはオフサイドにならないギリギリのタイミングだったので松田は頑張れ。後半58:35のシーンでは宮本が前を向いてボールを持ったので大外スタンバイの松田を走らせてうまく抜け出してグラウンダーマイナスクロスを上げるも高木に届かずターン終了。いい形までできているから松田は本当に頑張れ。
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続いては秋山に出したり入れたりしながら守備が我慢できずに動いたところをサイドに叩く方法。千葉とマイケルを浮かせてボールの逃し先にしておくのがポイント。守備を焦らして焦らして我慢できずに飛び出してくるまで何度もボールを出し入れする。秋山やマイケルに喰いついてくれれば藤原がフリーになる。前半22:25のシーンは我慢できずに飛び出す守備を手玉に取った良いプレイだった。ディエゴ・オリヴェイラが我慢できずに小島にアタックした時には「大物釣れたァァァ!!!!」と小さくガッツポーズした。前半32:10のシーンでは見事に守備を引き出して小島が高木に鋭い縦パスをつけて高木が信頼のノールックフリックをするもいつもならノリノリで動き出している松田がおらず誰もいないスペースにボールが転がっていって悲しそうに立ち尽くす高木。
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次は秋山のサイドチェンジによる守備外しのパターン。京都戦でメチャクチャ蹴っていたサイドチェンジ。
最終ラインを史哉・千葉・マイケルによる3人体制にして藤原は右サイド大外で待機する。サイドに寄せてくる守備の法則があるので秋山が小見とパス交換しながら左サイドでボールを持てば守備ブロック全体が左サイドによるので逆サイド大外に張っている藤原へサイドチェンジを通すことができる。秋山が右サイドでボールを持つシーンもある。このサイドチェンジは秋山のキックあってこそのプレイなのだがこの試合ではそこまで多くなかった。前半24:05のプレイは綺麗に藤原まで通ったもののその後の松田がオフサイド。松田は頑張れ。
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こんな感じでアレコレ圧力高めの442守備を攻略しようとしていたが、FC東京のゴール前ブロックに対して火力を出せない新潟は壁を破壊しきれずに敗戦となる。
要所をモノにしたFC東京と要所をモノにできなかった新潟という結果なだけなので、これからも自分たちを信じてスタイルを貫き通してほしいのです。
今シーズンの秋山は本当に凄すぎて眼が離せない。
試合雑感
歴代8番がビッグスワンに3人同時立つぞ… 同時に3人もだぞ。
今日の見どころはそこしかないだろうし、その中で今の8番が圧倒的な輝きを放つ試合にしかならないだろうと期待せずにはいられない。
そんな全新潟の目論見は外れてFC東京が普通に上手くて強い。なんでアルベル呼んであんなサッカーしてたんだよ。このFC東京は戦術と選手が噛み合った良いチームだしそのピースとしてヤンがハマっている。クラモフ東京が強い。
そんなクラモフ東京。特徴は守備になるだろうか。いつもこの守備なのかは知らないがとにかくコンパクトな442ブロックでプレスの際には外誘導というやり方で藤原サイドに外誘導している。
FC東京のゴールシーンは見事で選手のスペックが良く発揮されていた。スピードを失わないために3人目の動きを滑らかに使われていいようにやられた。お手本のようなロングカウンター。新潟の中央ショートカウンターを止めた後に発動したロングカウンターでこれぞカウンターのお手本。白井が速すぎるだろ!
電光石火のカウンター!⚡
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) April 27, 2024
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第10節
🆚 新潟vsFC東京
🔢 0-1
⌚️ 39分
⚽️ 仲川 輝人(FC東京)#Jリーグ pic.twitter.com/QSgl7Z0Mq3
失点したとはいえ新潟はいつもどおりだしセカンドボールへの執念も強いので後半十分追いついて逆転できるとは思う。ヤンと宮本の絶対に負けられない戦いはDAZNの画面の向こうからぶつかり合う音が聞こえてきそうで良い感じ。宮本はゴール前の守備を頑張ってほしい。失点シーン、いつもそこにきみがいた。
そして俵積田。これは素晴らしいウィングだ。観ていて非常に楽しいが結局そこは残念藤原奏哉。なのだがさすがの藤原も負けてしまうかもしれない。そのくらいインパクトのあるウィング。これは観ていて本当に楽しいやつ。
一方我らのウィング松田詠太朗。育成方針が本当にわからなくなってききたのだが前節に続き今日は裏抜けで結果を出したいところだろうか。ヴィニシウスやベリンガムみたいになんでもできるスーパーマンになるのは難しいと思うので俵積田のように特化型の方が良いような気はするのだがとにかく結果を出せば問題無しだ。抜け出しのタイミングも精度が少しずつ上がってきているので松田は本当に頑張れ。
そんな感じで前半はお互いの狙いがきちんと抽出されている良い試合だったのだが終わってみればクラモフ東京の試合で強かった。
とはいえ新潟は誰一人として最後まで諦めずに戦っていたので悲観することはない。白井が本当に速すぎた。
クラモフ東京は3点目を奪うまではコンパクトな442ブロックで絶対に新潟の選手に前を向かせてボールを持たせない。新潟は当然中央で前を向いてボールを持ちたいということになり、そのせめぎ合いが続いていたのだがポコポコ失点してしまってクラモフ東京の試合なった。
そんな結果ではあったのだが、ボールを動かして秋山が前を向くことさえできればフィードやサイドチェンジで大きく展開して一発で局面を変えてくれたりしていたもののクラモフ東京の守備がそれを上回っていた。秋山宮本に中央フリーで前を向いてボールを持ってもらうようにビルドアップを色々やるけどクラモフ東京の守備がそうさせない時間が長かった。京都戦であんなに楽しげに蹴っていたサイドチェンジも控えめだったのはサイドチェンジも難しい守備強度だったのかもしれない。
反省するとしたらゴール前がいわゆる中央合体となってしまったことだろうか。観ていて頭を抱えてしまったけど、どうすれば良いのさ?と言われると壁を動かさずに我慢するクラモフ東京相手には何も思いつかない訳で。パンチの効いたミドルブッパしてコーナー取るとかだろうか。答えはU23日本代表におけるカタール戦のようなアーリークロスぶん投げとけ!というもので史哉が決めてくれた。170cmのエアバトラーが偉大すぎる。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) April 27, 2024
🏆 明治安田J1リーグ 第10節
🆚 新潟vsFC東京
🔢 1-3
⌚️ 90分
⚽️ 早川 史哉(新潟)#Jリーグ pic.twitter.com/UsjAe4a2er
この試合の新潟ハイライトとして欠かせないのは稲村が凄すぎるという場面で既に仕上がっている泰基がいて新潟のサッカーにメチャクチャ馴染んでいて違和感がなさすぎる。左足しか使えないのがバレバレっぽいのは伸びしろとして楽しみにしておくのだがロッベンとかレコバくらい右足使わなそうでラボーナで右サイドにボール供給しはじめるんじゃないだろうか史哉はいつでもスーパー。モバアルZでは反省の弁を述べているが今後に期待できる話もしてくれていた。
敗戦後にSNSやらが荒れていたがいつもよ荒れ方が激しくて冬の日本海状態に。ここがあそこがアイツがコイツがとか言いたくはなるのだがサッカーというのは相手のいるゲームということを認識して理解して「相手が何をしているのか?」ということに注目しながら観戦するとサッカーというのはもっと楽しめると思うのになぁといつも思うけど今回もやっぱりそう思った。
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— hitoshi (@hitoniph) February 23, 2024
「これでわかった!サッカーのしくみ」をコンセプトにアルビレックス新潟の試合雑感を中心に書いています。