丁寧に生きること #12

随分と長く日が経ってしまった。

人生というものは本人でさえもどの方向にどのタイミングでどう転んでいくのかわからない。

私にとって今年は第二の人生がスタートしたような感覚。はじめての土地で生活をし、一人ですべてのことをこなしながら責任を負い、泣いたり笑ったりしながら生きることの難しさと喜びを実感中。

人生初の一人暮らしを初めて3ヶ月目に突入しようとしている。本当に月日の流れは早いもので、もう少しで1年の1/4を過ごすことになる。


1日の流れはあまりにも早く、時間は有限だということを痛感する。私はここ数年規則正しく7時に起きる生活リズムだったが、それでも平日はその時間に起きなければゴミ出しに間に合わない。ゴミを出し忘れたときの絶望感と、家の中にゴミが溜まっていくストレス。ゴミ出しから帰ってきたときに玄関で鉢合わせる運送業者さん。朝早くから本当にありがとうございます。

午前中は喉を使わないようにしているため、家事や事務作業、頭を使ったり逆に頭を使わず耳を使うだけの作業を中心に過ごすと気づけばお腹がぐーぐーとなっている。お昼ご飯を食べた後はお皿洗いとシンク周りの掃除、午後からは歌ったり制作に励んだりしているうちに夕方になる。晩御飯の支度をして、食べて、またお皿洗いとシンク周りの掃除。冷蔵庫の中を整理整頓し、明日からの献立をなんとなくイメージする。そのまま残りの作業に取り掛かった後筋トレ、入浴、掃除、就寝。

性格上かなり自分に甘いため、自宅で1日すごすことが基本な私は常にルーティーンを守ることでなんとか自制しているつもりだが、これまた一人だと崩れる時は綺麗に崩れる。

月の出費もバカにならない。平気な顔して請求書が届き、引き落としされる。

ふと我に返ると、まだ上京して少ししか経っていないばかりに溢れ出てくる不安と戦う。基本的にすべては一人だ。それが気楽な時もあれば、今にも胸がはちきれそうになることもあり、一人で生きるということは思った以上に忙しいんだと学ぶ。


ただ、一人暮らしをして、生きていく上で改めて大事なことがわかった。それは『丁寧に生きる』ということ。


何をするにもそう、丁寧にする。食事も丁寧に。きちんと自分で作り、洗い、しまう。いただきますとごちそうさまを、きちんと手を合わせて言う。洗濯物も丁寧に干し、丁寧にたたむ。誰も家にこない、いないからではなく、自分がいるからきちんと掃除をする。物を丁寧に扱う。明日というものは約束されているのではないけれど、今と明日のために掃除をする。整理整頓をして、大事なものを確認する。いらないものはすぐに捨てる。

物事というのは基本的に始まりと終わりがつながっている。文字ひとつとっても、終わりを丁寧にすることで次の文字の始まりも丁寧になる。一見関係のなさそうなもの同士も実は全てつながっている。"今"は過去と未来の間にしか存在しないし、"未来"も今の延長線上にしか存在しない。


丁寧に生きると言うことは、すべてにつながること。自分につながり、そして自分を愛すること。

26歳になってやっとわかった。丁寧に生きよう。



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