4月2日。

今年もまたこの日がやってきた。

父の命日。

あれからもう14年。

父は昔から、洋楽をよく聞いていた。

そんな父の影響で、

私も子供の頃からなんとなく洋楽を聞いて育った。


亡くなるまでの最期の3ヶ月を、父は病室で過ごした。

私はその3ヶ月間、朝7時から消灯までの時間を父と一緒に過ごす日々だった。

父の気が紛れるようにと、私は当時持っていたiPodに父の好きそうな曲をセレクトして、父に渡した。

数日して、「他に何か聞きたい曲ある?」と尋ねたら

「カーペンターズが聞きたい」と即答してきた父。

確かに一緒に聞いたことはあったけど…

「一番好きかもしれんねぇ」と続けて返ってきた。

今思えば、当時の父の心境的に、あの歌声に心から

「癒されたかった」のかもしれない。

病室でも、日中は常に家族や先生・看護師さんのことを気遣ってくれて、明るく振る舞っていた父。

夜、一人残された病室で父は何を想っていたんだろう。。。



音楽はいろんな働きかけをしてくれる。

時に思いっきり背中を押してくれ

時にさりげなく寄り添ってくれる。


そんな、音楽みたいな人になりたい。





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