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最近の読書リスト

積ん読リストといってもあながち間違いではないかもしれないが(汗)、今年の夏に読み切りたい本がこちら。

アレハンドロ・ホドロスフスキーの「Psicomagia」、そしてフリオ・コルタサルの短編集。どちらもスペイン語。

コルタサルの短編は、コンパクトであるにも関わらず、物語が想像を絶する方向へ進み、かなり刺激的。終盤のたった一文で全ての展開が変わってしまうこともしばしば。先日、ポルトガルの海沿いの小さな街に滞在していたのだが、レストランに入って昼食を頼み、食事が出てくるまでの間に「正午の島」(原タイトル:La isla a mediodía)読んでいたところ、その内容にあまりにガツンとやられて、食事どころではなくなってしまった。

そして、コルタサルを読むなら、と思い、日本に着いてから読み始めたのが、同じくアルゼンチン出身のボルヘス。色々調べていると、一部の日本語訳の評判が非常に良いので、まずはこちらから読むことにした。

この詩集、早速数ページ読んでみて、表現のしようのない衝撃に襲われた。全く文句のつけようのない、素晴らしい名訳。言語の壁を一切感じさせることなく、一気にボルヘスの世界観へと引き込まれる。翻訳をする人は、(特にスペイン語話者であればなおさら)この本は必見。これから読み進めるのが楽しみだ。ちなみに、この翻訳者の鼓直氏は、ラテン文学の永遠の名作である、ガブリエル・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」も訳した方である。

ホドロフスキーとコルタサルが順調に読めていったら、ボルヘスのスペイン語原書も読みたい。もしお薦めなどがあればぜひ教えてください!





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