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Xユーザーの河野太郎さん: 「IGFのDFFTのセッションで。 IGFはInternet Governance Forumです。 (昨日のツイートは訂正) https://t.co/lMSVJa8fb5」 / X (twitter.com)
IGF(Internet Governance Forum)のDFFTのセッション、河野太郎先生先生のツイートより。同じ内容の英語版↓
https://x.com/konotaromp/status/1710851789367787852?s=53&t=kN6hS7zWY5LAL60jaT7gJQ

IGF(インターネット・ガバナンス・フォーラム)は、インターネットに関するあらゆる課題について、国連主催のもと、多様な関係者が対等な立場で対話を行うインターネット政策の分野で最も重要な会議の1つ。第18回となる2023年の会合が10月8日から12日の期間、京都で開催されている。

今回の京都IGFでは、誰一人取り残さない、自由で開かれたインターネットの発展を願い、“Internet We Want – Empowering All People -”(私たちの望むインターネット-あらゆる人を後押しするためのインターネット-)をメインテーマとして開催。

8日のセッションでは、河野太郎デジタル大臣が参加され、DFFT(信頼性のある自由なデータ流通)や偽情報対策について議論された。日本政府は最先端のAIについても議論し、5月のG7サミットで打ち出したAIの国際共通基準づくりをめざす「広島AIプロセス」に成果を反映する方針だそう。

様々なイベントが用意されているが、特に興味深いのが8日のイベントだ。今回サブテーマの一つとして「AI・先端技術」が挙げられており、8日のイベント「メタバース住人との対話――新たなアイデンティティとダイバーシティ」では、近年注目の集まる仮想世界「メタバース」について、スイスの人類学者リュドミラ・ブレディキナ、日本のVTuber(バーチャルYouTuber)バーチャル美少女ねむが英語でプレゼンテーションを行った。

このイベントの目的が、メタバース住人のリアルを解き明かすことらしく、ねむ氏によるメタバース生活のデモンストレーションでメタバース住人の生活を理解し、「人生を送ることのできるインターネット」であるメタバースとは果たして何なのか?メタバースで生まれる新しいアイデンティティ・経済・多様性の可能性、ハラスメントの問題、新たなジェンダー規範について議論された。

メタバース住人もアバターの向こう側には現実世界の人間がいるので、現実世界でも起こる問題がメタバースでも起こるのは当然である。技術的にはバーチャルでも、そこにいる人はリアルなのだ。

SNSにも通じる情報モラルの重要性を参加者に提示する非常に価値のあるイベントだと感じた。メタバースが世に出た頃は、ネット上のコミュティーの一つという位置付けであったが、今では自民党が選挙演説をしたり、自動車メーカーが実車展示さながらのショールームを展開したりと、仮想現実と呼ぶに相応しいものになってきた。

メタバースが国際的な会合で取り上げられ、VTuberがプレゼンテーションを行う時代がくるとは正直思ってもみなかった。それだけデジタル技術が専門家だけの遠い存在ではなく、身近なものになってきたということだろう。

IGF京都2023は9日には岸田首相も現地入りし、各国政府代表や、Googleやメタなど米巨大IT企業の関係者との会談も予定されているそうだ。この5日間でどのくらい課題解決に向かうのか非常に楽しみだ。

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