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販売は、考えて、実験して、また考えるという楽しさに満ちている。

ストア「日傘」というネットショップを運営しているのですが、昨年9月のオープンからずっと、企画製作からすべて自分で行った一筆箋2種のみを取り扱ってきました。

次第に、ほかの商品も売ってみたいなという気持ちがわいてきます。そして、「次は、すでにある商品を仕入れてそれを販売する形にトライしてみたい」と、比較的早くから考えるように。そして、商品探しの長い時間を経て、4月3日金曜日、マスキングテープとノートの計12アイテムの新商品を販売させました。

一筆箋を初めて販売した時と同じく、当日、発売してからはただただじりじりと「初めてのご注文」を待つ長い時間も過ごしました。

前回は開始数分で1つめのご注文があったのですが、今回は25分くらい、何も注文がありませんでした。ひとりひりひりとして何も手につかない数十分は、なかなかにきついものです。

「ああ、あれをこうしておけばよかった」といういくつもの思いがものすごい勢いで頭の中を駆け巡り、「もうだめかも」とうなだれるような思いでした。何度「注文画面」を見ても、動きはありません。そこで、つらい時間をやり過ごすために新型コロナウィルスの記事などを読み始めるといつのまにか集中してしまい、はっときづいて注文画面をリロードしてみると、いくつかの注文が入っていることに気づきました。

うわーーー!

このときの思い。この時に感じる、じわ~んと来る喜びや安堵感は、ちょっとほかでは感じられない。販売の醍醐味なんだろうと、今回もかみしめました。

あとで気づいたのは、ご注文が入ると即メールが来ることになっているのですが、そのメールをポップアップする設定がなぜか切れていたため、リアルタイムで注文に気づけず、悶々とする時間がのびてしまった、ということ。まあ、いずれにしてもご注文いただけて、よかった。ありがとうございます。

今発売から2日が経過しましたが、新商品12アイテム中4アイテムが売り切れとなっています。

「売り切れ」って、嬉しいものです。だって、私が「いい」と思った商品を、みなさんも「いい」と思って購入してくれた、ということだから。

と同時に、「売り切れ」って、困ったものでもあります。本当は「ほしかった」と思っていた方が買えない、という状況になってしまっているからです。はやく補充したい、という思いにせかされてもいます。それに、私の事前の想定が、(嬉しい方向に)外れたということでもあるので。

今回の新商品発売では、実験のようなものをしています。

1)ご注文が多いだろうと思う商品は、たくさん仕入れておく。
2)ご注文がどのくらい来るのか予想が難しいものは、仕入れは少なめに。(一筆箋で、単価を下げるために大量在庫を抱えてしまったことの反省)


ということ。

今回の売り切れ4アイテムは、すべて2)に該当する商品でした。やっぱり、そうですよね。あーもうちょっと強気で仕入れておけばよかった、という思いで悔しくなったり。でも、強気で行き過ぎた一筆箋が、心のブレーキをキキーッと強く踏んでしまっていたのです。まあ、これも経験だし勉強ですね。1)の方は、たくさん仕入れただけあって、まだもう少し在庫は大丈夫そうです。

2)の「ご注文がどのくらい来るのか予想が難しい」にも2パターンあり、

2)-1 すごく好きだけど、自分の判断に自信が持てないもの。
2)-2 卸売りしていただいた会社の担当者さんとの会話で、これはもしかしたらご注文がくるのかもしれないと感じたもの。

という2パターン。

結果、売り切れた4アイテムのうち、3つは2)-1、1つが2)-2でした。あー、もっと自信持ってよかったんだー。

こうした結果によって、ちょっとした自信というか、たしかな思いのようなものを手にすることができました。そうか、自分でいいと思ったものは勇気をもって販売してみていいんじゃないか、と。いろいトライしては結果も手にして、なかなかに学びが多いですね。こういうのが、とても大事なんだと思います。

さて、売り切れてしまったものをどのくらい入荷させようか、というのもまた考えどころです。

初日、2日目と、たくさんの方にたくさんの商品をご購入いただけました。でも、そのペースでこのまま進むわけではないからです。いつでも商品をそろえておけるように、でも必要以上に在庫を抱えてしまわないように。こうやって入荷数を考えるのも、なかなかに悩ましくて、そして実はとても楽しいものです。

「ものを売ること」って、悩ましいし、いろいろと考えることがあり、考えるほどに、やっぱりあっちにしておこうと思ったりして迷うことも多いもの。でもそうして決めたことの答えは、すぐに結果として目の前に現れるので、すごくやりがいもあるし、何より楽しい。今回の新商品発売で、そんなことを思い出しました。

まだまだ、「売り切れ」ってものについても考えることがたくさんあるのですが、それもまたこの仕事の一興。存分に味わっていこうと思っています。

さて、再入荷用品と数量を、そろそろ決めなくっちゃ。






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