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2021年 四大陸選手権 妄想観戦の旅4(大会初日)

(こちら、「【妄想】観戦の旅」のお話です。スケート観戦に行きたくて行きたくて……という気持ちが極限まで圧縮されて生まれてしまいました。しつこいですが、すべて妄想ですので、ご了承のうえ、お読みくださいませ。)

▼前回は、こちら。


2月11日(木)。朝6時半に起きると、気温22度、湿度60%。
温かくて気持ちいいけど、私にはきもーち湿度が高いかも。

さて、今日から競技スタート。
ということは、朝から公式練習の見学です。

(10月に大会が中止になり、公式練習のスケジュールが出ないままだったので、練習スケジュールは例年のものを参考に、おおよそのイメージで)
今日は朝7時30分から女子の練習が始まります。ただ、初日の7時半からかっ飛ばすと4日間持たないので、日本女子や有力選手の練習グループの始まる9時からのグループから、練習を見ることに。

朝食のためにホテルのカフェ階に行くと、もう人がいっぱい。見知った顔もちらほら。
今日もスーパーマーケットに行く時間はありません! っていうか、日曜までその時間はないので、朝食のブッフェで野菜とフルーツ、タンパク質を摂取しておくことが大切です。

並んでいる食べ物を見ると、よし、このホテルの朝食はアタリだ! いいものがたくさんあるようです。
朝食用のパンとスクランブルエッグ、ベーコン、チーズ、野菜(大盛り)、フルーツ(多め)をテーブルに運び、いたたきまーす。パンとチーズ、フルーツは一部残して、お昼以降に食べることにします。

30分ほどでさくっと部屋に戻る。水筒(日本から持参)に入れていく紅茶のためにお湯を沸かし、歯を磨きながらテレビニュースを見る。

海外のニュースでは、天気予報を見るのが好き。びっくりするほど細かい地域までの天気や気温などが表示される国もあります。バルセロナの時には、スペイン地図の全面が晴れや雨などの小さいアイコンで占められていて、いったいどれがバルセロナの天気なのかわからない、なんてことも。

まあ、いつもよくわからないので、ネットで「シドニー 天気」と検索することになります。今日は、おおむね晴れのよう。

8時10分に部屋を出る。オリンピックパーク内を見たかったのだけど、ホテルから会場のキーセンターまでは、オリンピックパークの外側をぐいーんとなぞって進むのが最短距離らしい。

スクリーンショット (72)

パークの雰囲気を感じつつ、でも中に入りたいぞと思いながら、会場に到着。徒歩12分。心地のいい散歩となりました。

もう少しで8時半になるという今は、女子SPの第2グループの練習時間の終盤近く。キーセンターに入ると、暗い廊下にはどの選手かの曲が漏れ聞こえている。重い扉を開けると、一気に大きな音と明るい世界が目の前に広がる。ああ、選手たちが練習しています。懐かしい、公式練習の風景。

扉の前あたりの席に座り、ひとまず練習を見る。まだ練習を見る人は少ない。数分すると、アナウンスにより練習時間終了が告げられ、整氷車が入ってきた。
さて、私もいったんメディアルームに行って、荷物を整えてこようかな。

メディアルームに行き、今日の滑走順と、インタビューリクエストの紙も数枚もらう。昨日取っておいた席に座り、バッグの中から食料を取り出し、念のために持ってきていたひざ掛けも置き、再びリンクへ。

さっきよりもずっと前の方の席に座り(可能な時には、ジャッジ側のサイドで)、ノートとボールペンを取り出し、練習を見る。なにせ妄想なので、会場の体感(意外と寒い、意外とあったかいとか、暗いとか見やすいとか)がわからないのが、残念! 

女子SPの練習を2グループ見た後は、整氷をはさんで、男子SPの練習が4グループ分。途中でお昼も過ぎるので、日本から持ってきていた大事な大事な食料を少しもぐもぐしたりしながら。

大事な大事な食料といっても、基本的には観客席で食べられるもの(注:海外の会場は、飲食OKなところがとほんどですが、会場によってはNGなので、要確認)なので、基本的にお菓子のようなものになります。
壊れにくかったり、腹持ちがよかったり、乾燥などに強かったりするものがいいので、私のイチオシは、ぬれせんべい。これ、サイコー! 個装されているので手も汚れないし、成分は米だし、海外で触れる砂糖醤油の香りの強烈な幸福感、他の追随を許さない感じです。
次点としては、柿ピーとかじゃがりこ。さらに持っていく場合は、キットカット、ソイジョイ、ごませんべい(個装されているもの)、飴あたりになります。

さらに言うと、昼食や夕食に恵まれなかったとき(忙しくて買い出しに行けない、朝食ブッフェが残念なラインナップだった、など)のために、スーツケースの中には、カップラーメンやカップスープ(じっくりコトコトこんがりパンのシリーズ)などももちろん入っています。

普段の旅行だったらほとんど持っていかないこうした食料ですが、観戦の旅の場合には、本当に困ることもあるので、必ず少し多めに持っていきます。

なんだか、食料について熱くなってしまいましたが、公式練習です。

公式練習を見るの、本番を見るのと同じかそれ以上くらいに、好きです。選手やコーチたちの、スケートに関する素(に近い)の姿が見られるから、かな。どんな順番でどういう風に練習を組み立てているのか、とか、ジャージなのか衣装着用なのかとか、実際に見ていても、さまざまな妄想……じゃなくて想像が膨らんで、いろいろなことを考えるきっかけとなっています。

いまちらっと書きましたが、「公式練習で何を着ているか」について、私は取材ノートに結構しっかりめに記入しています。ただの趣味ですけれど。
最初の公式練習から衣装を着ているなんて、やる気に満ちてるねーと思ったり、あの衣装新調したものみたいだけど、もしかして最初の練習で着心地を確かめてるのかな、と想像したり。

とはいえ、そういうものが全然当たらないってことも知っています。
先日、小林芳子さんにインタビューでお話をうかがった時に、ある選手が世界ジュニアの最初の公式練習に練習着を忘れてしまったんだけど、「衣装は荷物に入ってました」とのことだったので衣装を着て滑ったところ、周囲から「気合入っているね」と注目されたことがあったそうです。(『フィギュアスケートLife』 Vol.23参照)

こういうケースも少なくないと思うので、「やる気に満ちているから、最初の公式練習で衣装」というわけではない可能性も多々あるわけで。(もちろん、やる気に満ちていない、という意味ではないです)。想像や妄想は、あくまでも想像や妄想ですね。

さて、そんなこんなで男子SP練習を見終えてプレスルームに戻り、女子SPの構成表をもらい、その間に、プレスルームから提供される(こともあるし、ないこともある)ランチやお菓子などを物色し、素敵なものだったらゲットさせていただき、その場でお昼ご飯としていただいちゃいます。

▼去年の四大陸選手権@ソウルのスケジュール表。

スクリーンショット (74)

食べ終わるとすぐにオープニングセレモニー。
各国のテイストの出るオープニングセレモニーって、本当に楽しいものです。
オーストラリアは、どんな感じかな。カンガルーとかコアライメージ? それとも、アンソニー・リュウとか出てきちゃう? まあ、実際のところは、2023年の本大会を楽しみに待ちましょう。

そのまま客席に座っていると、あっという間に女子SPのスタートです。14時10分から。
途中、選手の生の声を聞くために、客席を立って、ミックスゾーンへと駆けて向かいます。

余談ですが、観客席とミックスゾーンが近いこと、できれば1階くらいしか階が違わないことを、いつも願っています。この移動、本当に楽じゃないので。
これまでで「この移動がきつかったベスト3」は、2007年3月の世界選手権@東京体育館、2013年12月のGPファイナル@福岡、2017年3月世界選手権@ヘルシンキでした。このあたりはまた追い追いどこかで書くかもしれません。

そうした往復を何回か繰り返し、女子SPが終わるや、今度は会見ルームに行って女子FSのドローとSP上位3名のスモールメダルセレモニーと会見。会見の途中に男子SPが始まっちゃうよーとどきどきしながら(往々にして、次の競技は容赦なく始まっちゃいます)、会見を終えるや、会場にダッシュして男子SPを見る。
そしてまた数回のミックスゾーンとの往復、終了後は会見ルームへ、を繰り返して、今日のスケジュールがすべて衆力。時計を見ると、多分23時くらいだと思います。

今日も長かった。
外に出ると、20度くらい。ちょっと肌寒いけれど、寒くはない感じ。

ホテルまで12分歩き、部屋に戻ったのが23時25分。はーおなかすいたー。もちろん途中でパンやぬれせんべいなどを食べてはいますが、やっぱり腹ペコ。カップスープにお湯を注ぎ、食べそびれたフルーツとともにいただきます。

お風呂に入って、スマホやレコーダーの充電を確認してから眠ります。1時すぎに、ベッドに入りました。

明日は競技2日目。10時には練習を見に行けるように8時ころ起きる予定です。

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▼続きは、こちら。

今回のシリーズ5本、まとめてあります。

▼スケートの一筆箋がほしくてほしくて……自分でつくりました。すごく気に入っていますし、「想像よりちゃんとしている」と、本気で褒めていただくことが多くて、本当に嬉しいです。スケートの世界観を日々の中にも、ぜひ。



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