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長崎原爆の日。

宮崎で結婚式をしたとき、メキシコから来てくれた夫の両親とその友達家族と共に、長崎へ行きました。

夫の家族はキリスト教徒なので、日本の古い教会をとても興味深く楽しんでいました。そして、私も初訪問だった平和公園と原爆資料館へ。

メキシコで日本語教師をしていたとき、8月は必ず広島と長崎を取り上げた授業をしました。中学生ばかりのクラスで平和の像の写真を見せた時「先生、このポーズの意味はなんですか?」と聞かれました。

考えたことがなかったのでその場で調べ、「上を示す手は原爆の脅威、水平に伸ばした手は平和、閉じた瞳は犠牲者の冥福を祈っている」と知りました。

原爆資料館にはスペイン語の音声ガイドがあり、みんなでじっくり展示を見ることができた。

広島に比べ長崎の被害は知られていませんし、海外の人にとっては、原爆は我々よりはるかに遠い過去の歴史です。

原爆の被害は70年以上経っても残り続けることなど、日本での甚大な被害を世界に発信して、繰り返さないようにしないといけない。しかし、被害だけを訴えてみずからの加害を冷静に考えられない国が、果たして信用してもらえるのだろうか。

8月になると「日本は被害者であった」という番組は多くなりますが、同じように「加害者であった」ことも見つめられる社会に、早くなって欲しいと思います。

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