太極拳道場兼アトリエショップを開きます
まずは何故太極拳と服屋なのかという話から。
Kajiku というブランド名が思いついたのは、今習っている太極拳の思想からです。
わたしは4年ほど前から伝統楊式85式太極拳というものを習っています。
太極拳というと老人がする健康体操のようなイメージが強く、もちろんそれとして大活躍する老若男女楽しめるものではありますが。それは大極拳が最小限の力で最大限の力を発揮する武術だからです。
しかしわたしが習う太極拳はそういったもののようでそうではない。
ここで太極拳について色々語り始めたらいつまでも終わらなそうなので割愛しますが、私の師匠は健康体操としての太極拳ではない角度でお稽古をして下さっています。
師匠の思想を象徴する言葉は、私が太極拳を始めるにあたって語ってくれたものでした。
それは
太極拳をすることで、まるで岩に水滴が落ちて少しづつ少しづつまるみを帯びていくように、心も体もまあるくまあるくなっていきますよ。
そうやって、体の力みをなくすことで、心の力みがなくなり、健康とともに人生も人間関係も循環していきますよ。
と。
きっと大極拳の解釈はそれをする人の数だけ異なると思います。私の師は上のことに加え、大極拳を闘わないための武術と捉ええ、受けた力を受け流し相手からの陽の力は陰に、陰の力は陽に変えて循環するという解釈です。
それは人間関係においても大変活用できることだと思いましたし、そんな風に生きたいなと思いました。
今となっては師匠を見る私の太極拳への解釈がそうなのかもしれません。
そんな私の太極拳はというと、4年通ってまーーーだまだ大極拳の真髄には程遠いのですが、少しずつ、少しずつ、本来の自分に戻っていくような感覚があります。
それは固くなっていた心や体が柔らかくなって、無理をしなくなって、他人の目や世間を気にせず自分軸で物事を見つめられるようになりました。
日々の人との関わりにおいても、相手からの怒りや衝突を受け流したり、自分にとってその衝突がどういった意味合いを持ち自分の気づきになるのか考えるいい材料として捉えられるようになってきました。
一方で、Kajikuの服について語らせてください。
自分を表現する服と内観する服という2方向のラインを展開しながら、どちらも着やすくて自分らしくなれる服というコンセプトを持ちます。
自分らしいというそれは、既存の固定観念や外軸的美しさではなくその人自身が最も美しいと感じ心地いいと言えるもの、です。
自分の花を咲かせる服
自分の軸になる服
花軸〜Kajiku〜なのです。
服づくりを続けながら大極拳をしていくうちに自分自身に起こった変化は本来の自分に戻っていくような感じでした。
自分の軸を感じ、自分にしか咲かせられない花を咲かせる。
私の服を着た人たちも、そんな風になれたらいい。
こうして4年間太極拳をし続けて最近自分の伝えたいことがようやくわかり、Kajikuは生まれたのです。
そんなKajikuにはもう一つ目的があり、
それは
太極拳着ブランド!
それというのも、市販の太極拳着で天然素材で気持ちがアガるものに出会ったことがなかったので、ならば自分の服で大極拳着としても使える物を作ればいい!
と思ったからです。パンツやシャツのデザインは密かに武術着としても着心地が良いか研究しています。
そして何より太極拳の思想からKajikuに辿り着いたので、結びつかずにはいられなかったのです。
なぜ大極拳とアトリエショップなのかというのも、前述した通りブランドコンセプトと太極拳の思想が切っても切れないという事と、違うツールではあるが私が人生をかけて伝えたいこと、伝えるためにベストなものが結果的にこの2つとなったからです。
ただアトリエショップをやるよりも大極拳道場を併設することによってブランドの指針をより体現することができると思ったのです。
このKajikuをこつこつと高めながら、6年以内に道場を開き、違うフロアにはカフェとアトリエ店舗を夫と共に開くのが目標なので、今回こちらのnoteクリエイターサポートプログラムの応募も兼ねて自分の夢を言葉にしてみました。
支援してほしい活動の内容は前述した通り
活動時期は
太極拳歴10年と下の子が成人する6年後をビジョンにしていましたが、特に執着していません。
支援を希望する内容は
道場兼アトリエショップ建設の支援金
私のプロフィールは今までの記事に。
https://note.com/hitomiaikawa/n/n01747e9fcbdf
私はは服を作りながら大極拳を教えて、訪れた人々と心身共に、外見も中身も自分自身を楽しんで生きたいと思っています。
それとは別に、大極拳と服作りの2つを選んだことはブランドコンセプトをより明確に伝えるという目的の他にも理由があります。
私はいつも新しく物を作り続けるのはとても有限なことと感じていました。
服作りは、資源、ものがないと続けていけない。時々それがハードに感じる。
そんな私にとって、体一つでできるものがあるというのは、自分自身、生きていく上でとても安心できるバランスのとれる感覚がありましたし、しっかり教えられるようになれば自分の中に逆のスペックを持つ仕事ができます。
そう、有形の仕事と無形の仕事。
この世のモノを楽しむ仕事とものがなくても体一つでできる仕事を習得しようと大極拳を習い続けているのです。
道場兼アトリエショップは私にとってだけでなく、訪れる人にとってもそんな風に有形と無形、どちらも楽しめる場になるはずです。
道場で大極拳を心身を磨き、精神的な癒やしと楽しみを得る。
服を作って、お客さんは自分に似合うものを見つけて美味しいコーヒーを飲んで物質的な楽しみを得る。
両方が叶う場所になります。
私もお客さんも心身ともに心地よい循環が生まれる場所を作る。
それが私の目標です。
ただ服を作って売りたいのではなく、ただ大極拳を広めたいわけでもなく、私は自分の仕事によって循環を生んでいきたい。
私にとって仕事とは、誰かと繋がりその人の豊かさに繋がって、それが更なる豊かさに繋がるものだからです。
それは経済的なもののみならず、その人が身体の芯からああ豊かだなぁって思える何か。
だから太極拳道場兼アトリエショップを形にします。
子育ての軌跡から始まった小さな私の服作りは、いつの間にか社会や人と繋がるツールになり、これからは関わる人との豊かさの循環を生んでいくものになっていきました。
そんなビジョンを持って日々ミシンを踏み太極拳をし続けています。
どうぞよろしくお願いします。
相川仁美
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