君は悲しい予備軍


この間までそこにあったと思っていたものがなくなるのは悲しい

ただただなくなるのが、いなくなるのが悲しい


それは勝手にいなくなる訳じゃなくて自分が忘れてしまうときもある

それでも忘れていたと気づいたら悲しい

自分が悪いのだけど悲しい


わたしの周りにはいつかなくなってしまうもので溢れていて

それぞれがそれぞれの悲しいを内包している


特段悲しくないものもある

空のペットボトルとか

Amazonのダンボールとか

むしろ勝手にいなくなってほしい

歩いてゴミ箱にいってほしい




それらは避けられないようで

全部をずっと抱えたまま、悲しいを感じないまま、なんてのは難しいらしい


どうしても手放したくないものも手を離れるかどうかは自分では決められないらしい



今自分の周りにどれだけ存在しているのかは数えられないけど

せめて5個くらいは"これは悲しい予備軍だ"と自覚して抱えていたい


今、幸いにも3つくらいは自覚している


目に見えないまま生きていけたらな






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