夢物語や理想像なんて、求められていない
「教員を目指したきっかけなんてどうでもいい」
教員採用試験、面接講習での第一声。
要は、美しい夢物語や理想像なんてものは採用基準に関与しない、ということだった。
これが、いまでも覚えているくらい、自分に馴染んだお話だった。
小学校の先生をめざしたきっかけは職業体験だった。
2日間にわたって地元の小学校で先生体験をした。
たったそれだけだった。
2日間で得られる感情が「将来の夢」をきめた。
目指していくうちにリアルが見えてきた。
義務教育の中で他人にものを教えるという行為は自分自身を犠牲にすることとイコールな気がした。
自分自身を捧げるきもちでいないと、対等にこどもと向き合える気がしなかった。
自分のことで目一杯の人間が他人の些細な変化にきづけるわけがないとおもった。
学校というせまい社会で他人の人生に触れることは深くて重たいもの。
選択権があるとは言い難い状況でこどもたちは一人の大人と関わっていくことになる。
よほどの覚悟が必要だとおもった。
中学2年の職業体験で得られたきもちは
とってもあったかくて、やさしくて、
夢を見るには十分すぎた。
ただ、それを職業にして責任をもつことを考えていくと、
そんなあったかい話だけで乗り越えられるはずがなかった。
どんな職業でもそうかもしれない。
夢みて飛び込んだ世界が、そのまま夢であってくれるなんて、
そんなうまくできた話は聞いたことがない。
もしそんな世界があるのなら教えてほしい。
私、ガンダで向かいます。
(※ガンダ:ガンダッシュ、全力疾走)
「きっかけなんてどうでもいい」
と、言われたときから、
「きっかけはきっかけにすぎない」
と、考えるようになった。
今目の前にある問題をいかに超えていくのかが、
責任を全うする中で求められるもの。きっと。
ただ、あの日得た"きっかけ"はわたしにとっての財産だった。
だから、
「どうでもいい」という言葉を
「大事にしまっておこう」と置き換えるようにした。
"きっかけ"に耽って、
使い古して、
ボロボロにするんじゃなくって、
思い出すべきときにきれいに掘り起こせるように。
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