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新学期5週目と課題提出のマネジメント

前回の投稿から時間が経ってしまいました。何しろ、新学期の初めの数週間というのはものすごくバタバタしています。特に、私は学部1年生の共通科目(履修者数150+)を担当しているので、不慣れな学生に対しては、色々とケアが必要です。当大学では、「思っていた科目、学習内容と違った」と思っている学生が履修を変更あるいはキャンセルできる期間を設けており、これが講義が開始してから第4週までとなります。従って最初の課題提出も、第4週の終わりとしています。履修を継続しない学生は、課題は提出しなくて良いですから。

そして、いよいよ第5週目が始まりました。履修を継続する学生は、これからどんどん課題で忙しくなります。フルタイムの学生だと、1学期4科目を履修します。そして各科目について、大体3種類の課題があり(或いは学期末テストがありますが、テストを課す科目も途中で中間試験や課題の提出がある場合が多いです)、提出時期がセメスターの初期、中期、終わりの時期とそれぞれ設定されていますから、その締め切りがほぼ毎週やってきます。課題の提出期限のタイミングについては、当学部については、担当教員間で相談し、できるだけ同じ週に課題提出が重複しないようにしています。しかし、そうは言っても、提出期限はほぼ毎週来るわけです。この時期から、大学の図書館や学生用の学習スペースなどは夜遅くまで課題に取り組む学生で混みあっています。学生たちは、各課題への時間配分など、自身のスケジュール管理をうまくこなさないと、なかなか各課題納得の行く結果を出す事は難しいと思います。通常、課題提出後、教員が採点したものが2-3週間後にフィードバックとしてかえってきます。以前にも書いたと思いますが、このフィードバックはmoderationという、採点の公正さと公平性をチェックされた上でかえってきます。もし納得いかない場合はアピール(再採点の要請)ができますが、余程大きな採点ミスがない限り点数が変わることは難しいです。(以前、教員が学生の点数を他の学生の点数と間違えていたという事がありますが、これはレアケースです。たいてい何回かチェックが入りますので、このようなミスは防がれています)。

今年から、オーストラリアの大学で学び始めた、或いは、学ぶ準備をしているという学生さんたちは、課題についての厳しさはよく理解しておいた方が良いと思います。



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