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生徒の心を動かす英語教材 Permission to Dance 不定詞-形容詞的用法-

小学校・中学校・高校の英語の先生のための英語の先生 Melody です。
先生方、毎日お疲れ様です♡ 子どもたちの笑顔は先生方のおかげです!

 
 私は、生徒の心を動かす教材を使って授業を行うことが好きです。というのも、生徒の目の輝きが変わり、彼らの人生に変化をもたらすからです。少し大袈裟かもしれませんが、実際に試してみてその効果を判断してください。今回は、一方的な説明に終わりがちな文法の項目「不定詞~形容詞的用法~」を教える際に役立つ、感情を揺さぶる教材を紹介します。

≪ Permission to Dance  sung by BTS

 韓国のアイドルグループBTSが歌う「Permission to Dance」は、イギリスの人気歌手Ed Sheeranが作詞作曲に携わった楽曲です。この曲のタイトルを文字を並べ替えると、「No Pandemic Stories」(パンデミックが終わる物語)となります。アナグラムという言葉遊びを通じて、収束しつつあるコロナ禍への応援メッセージが込められているのです。

以下は歌詞の抜粋です。

We don't need to worry
'Cause when we fall, we know how to land
Don't need to talk the talk, just walk the walk tonight
'Cause we don't need permission to dance

「心配はいらない
転んでも着地点はわかってる
おしゃべりは十分さ
今夜は堂々と歩こう
踊るのに許可はいらないから」


 この曲の中で、世界中の人々が一緒に踊ることができるように、'joyful', 'dance', 'peace' などを意味する国際手話がダンスに取り入れられています。

joyful: 体の前で親指を立てて上下に振る動作
dance: 片方の手のひらを広げ、反対の手で2本の指を下に向ける動作
peace: 両手で大きなVサインを作る動作


 また、ユニセフのグローバルサポーターであるBTSは、2018年に国連本部で開催された「Generation Unlimited(無限の可能性を秘めた世代)」の発足イベントで、世界中の若者に向けてスピーチを行いました。

https://youtu.be/LE-CffflPZA?si=_XmbxlkQblObAUUP


 そして、2021年の国連総会特別イベント「SDGsモーメント」の開会式において、リーダーRMはスピーチを通じて、「可能性と希望を信じ続ければ、予期せぬ状況でも道を見失わず、新たな道を見つけ出すことができる」と励ましの言葉を贈りました。

 この教材は、不定詞の用法に限定せず、BTSの背景や彼らの思い、活動を紹介することで、生徒たちの心に深く刻まれます。生徒たちはK-popやダンスに関心が高く、関連する動画を熱心に視聴してくれます。

 文法指導よりもCLIL要素に重点を置いた授業展開ではありますが、生徒が自ら心を動かし、他者のために行動を起こすことで、「Think globally, act locally」の理念に近づけると信じています。このヒューマニスティックなアプローチは時間を要するかもしれませんし、入試対策や国際競争における英語力の迅速な育成には不向きかもしれません。しかし、自分らしさを生き、幸福を感じられる生徒の育成は可能だと思います。私は、これが最も重要と考えています。今後も、心を動かすオーセンティックな教材を選び、生徒のウェルビーイングを追求していきます。

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1人でも多くの先生方子どもたちに、英語の楽しさ、人生の素晴らしさが届きますように!最後までお読みいただきありがとうございました!

Thank you so much for reading! I hope to see you again soon! Bye for now!


【英語の先生のためのひとことEnglish】

These faults and mistakes are what l am, making up the brightest stars in the constellation of my life
(失敗やミスは僕自身であり、人生という星座を形作る最も輝く星たちなのです)                                                       - 
BTSナムジュン(RM)

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