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歌って踊って作って楽しい低学年外国語授業 BABY SHARK

小・中学校の英語の先生のための英語の先生 Teacher Melody です。
先生方、毎日お疲れ様です♡ 子どもたちの笑顔は先生方のおかげです!

 小学校の児童に人気の教科はなんでしょうか?最近では、外国語も上位に入ってきているはず?!ですが、女の子も男の子も好きな教科と言えば、図工ではないでしょうか?私はよく、小学校の外国語の授業で、伝えたい内容のイラストを描かせたり、立体化させたりしています。Why? - Because「子どもは図工が好きだから」です。私が小学校低学年・中学年で外国語の授業で大切にしていることは、「英語が好き!」と思える子どもを育てることです。好きな教科であれば、少し難しいチャレンジ課題が入ってきても意欲的に取り組んでくれるようになります。

 子どもが好きな活動を外国語授業と結びつけるのは児童の学習意欲を喚起すると言う意味で、教師が意識すべき点であると言えます。残念ながら、国語や算数は好きな教科ランキングの上位に入ることはに稀です。(もちろん授業内容を工夫することで子どもが国語や算数も好きになってくれる可能性は十分あります。例えば小学校2年生国語「スイミー」の例です。図工の活動が入っています。)

 さて、先生方は子どもの頃、図工以外に好きな教科は何でしたか?担任の先生方は自分のクラスの児童が何の教科が好きかを把握されていることでしょう。それはズバリ、体育ではないでしょうか?体育と昼休みが楽しみで学校に来ているという児童もいるはず。この傾向は中学生になったらもっと顕著に表れてしまうこともあります。体育の時間キラキラ輝き、給食の時間モリモリお代わりをしている生徒が、5時間目の社会科の時間は夢の中、ということも残念ながら現実に起こっています。(社会科の先生ごめんなさい。例え話です。)

 さて他に児童に人気がある教科があるとしたら、何でしょうか?低学年ですと、理科や社会科がなく生活科がありますね。この生活科そして音楽がやや人気の教科かもしれません。テストで成績はつけなければいけませんが、授業中では「問題に正解するべき」というプレッシャーを感じることなく、楽しめる教科ではないでしょうか。このように、図工、体育、生活科、音楽のような活動を外国語の授業に取り入れることで、子どもたちはもっと英語を楽しめるようになります

 と言っても子どもたちと日々関わる先生方なら、このようなことは感覚的にそして経験的にご存じのことと思います。そこで少し理論的なお話を付け加えておきます。ルドルフ・シュタイナーがドイツで1919年に始められたシュタイナー教育というのをご存じですか?シュタイナー学校もしくはヴァルドルフ学校では芸術を重んじています。これは音楽や美術に力を入れているという意味ではなく、芸術的に教育するということです。国語の時間も算数の時間もたくさんの美しい絵が使われます。先生が黒板にチョークアートをして子どもたちも大きなノートに絵を描きます。またほとんどの教科で、詩を唱えたり歌を歌ったりといった芸術的な活動を通じて子どもたちは学んでいます。シュタイナーは、子どもの遊びと学びを結びつけるのが芸術であり、芸術的に教育することが知性を強く育てると断言しています。芸術的な要素を授業に取り入れることで、子どもの感覚に直接訴えかけ、深い部分での学びができるようになるのだそうです。

 また、アメリカの言語学者ジョン・グリンダ―博士と臨床心理学のリチャード・バンドラー博士によって考案されたNLP(Neuro Linguistic Programing、神経言語プログラミング)では、身体感覚を3つに分けてアプローチするVAKモデルを提唱しています。

V:visual(視覚情報)
A:auditory(聴覚情報)
K:Kinesthetic(体感覚)

人は、それぞれ視覚、聴覚、体感覚のいずれかが優位になっているというのがNLPの考え方です。どれが優位になっているかを見極めてコミュニケーションすると良いそうなんですが、教室の中にはいろんな児童がいますよね。どの子も3つのうちどれかが優位になっているということは、この3つともに訴えかける指導方法をとればどれかが引っかかるというわけです。具体的には、視覚優位の子どもには絵を描く、聴覚優位の子どもには歌を歌う、体感覚優位の子どもには身体を動かす活動をすると有効だそうです。これら全て外国語の授業で可能です!

 では、お待たせいたしました。具体的に歌、身体を使った活動、そしてクラフト活動を紹介します。まずは歌と簡単なダンスです。私が好きなpink fongとSUPER SIMPLEからの動画です。↓↓

かわいいし、簡単でしょ?BabyやMommyなどの家族の表現も学習できます。校外学習で水族館に行く前後などにもぴったりです。以下は歌詞です。

Baby shark, doo doo doo ... Baby shark!
Mommy shark, doo doo doo ... Mommy shark!
Daddy shark, doo doo doo ... Daddy shark!
Grandma shark, doo doo doo ... Grandma shark!
Grandpa shark, doo doo doo ... Grandpa shark!
Let's go hunt.  doo doo doo ...
Run away.  doo doo doo ...
Safe at last.  doo doo doo ...
It's the end.  doo doo doo ...

そしてクラフト作りです。↓↓

クラフトは学年によってアレンジできると思います。魚って、どんなパーツがあるかな?いくつあるかな?どんな感触がするのかな?何色かな?などと児童と対話をすること通して、これからの「Society5.0」時代に必要な力を育むものとして欧州などで提唱された、STEAM(科学(Science)技術(Technology)工学(Engineering)アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした、教科横断的な学び)のファーストステップになることでしょう。

 理論的なこともたくさん書きましたが、一番大事なのは「英語って楽しい!」と児童が感じることだと私は確信しています。ですので、先生方も楽しく歌って踊ってクラフトを楽しんでくださいね!

スライド1

 このページが少しでも「参考になったなぁ」と思われた先生方、感想を残してくださるととても嬉しいです。今後も役に立つ情報をお伝えしていきます。また、のぞいてくださると幸いです。

 1人でも多くの先生方子どもたちに、英語の楽しさ、人生の素晴らしさが届きますように!最後までお読みいただきありがとうございました!

Thank you so much for reading! I hope to see you again soon! Bye for now!

【英語の先生のためのひとことEnglish】

Education is the kindling of a flame, not the filling of the vessel.
(教育とは炎を点火するものであって、容器を満たすものではない。)
                                                                        by Socrates(ソクラテス)


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