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神経衰弱

トランプ・カードを用いたゲーム・ルールの一つに神経衰弱っていうのがある。

裏向きにしたカードを適当に床に散らして、プレイヤー全員で順番に2枚ずつカードを捲っていく。裏面はみんな同じデザインだから、最初のうちはもう適当に捲ってみるしかない。で、捲った2枚が同じ数字だったら当たり、なんともう1回捲れる。当たりのカードは床から拾いあげて、ゲームが終わるまで当てたプレイヤーが持っておく。段々と床からカードが減ってくると、数字の位置がだいたい分かるようになってくる。誰かがずっと同じ数字を当て続けるともう番は回らないから、そうなる前にさっさとカードの数字と位置を覚えなきゃいけない。

僕はこれをよく1人でプレイする。カードを規則正しく並べてしまうと簡単だから、めちゃくちゃに散らす。プレイヤーは僕1人なんだから、当たった枚数じゃなくて全部当てるまでのハズレ回数を測る。

そうやってひとり神経衰弱を遊んでいると、たまに1枚だけカードが余ってしまうことがある。そういう場合は大抵、カードケースの内側に1枚張り付いていたり、めちゃくちゃに広げすぎて変な位置にカードが落ちていたりするわけだ。

でもそんな事はゲームが終わるまで分からない。トランプには同じ数字が4枚存在するから、床のカード達も誰が残るのか分かってないだろう。だから、僕がゲームさえ始めなければその”拾い上げられないヤツ”は他のカード達とお揃いの裏面を晒したまま、床にめちゃくちゃに散らばっているんだと思う。

なんて事を考えていたら、真っ黒い裏面のトランプで遊べなくなったってワケ。これがホントの神経衰弱ってか!w

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