それ、一歩間違えればキメハラです!

 今更ながら、友人に勧められて『鬼滅の刃』のアニメを観始めている。何度か他の人達に勧められたこともあったけれど、その度に「へー!また今度観てみます!」と、結局観ることはなかった。「行けたら行きます」と同じ手口である。それなのに『君の名は。』に関しては、映画館で2回観ている。なぜなら、『秒速5センチメートル』と『言の葉の庭』を観ていて、「新海誠監督の新作だから観たいのだ。決して流行っているからではないのだ」という自負が、どこかであったからである。ブームが過熱してメディアや世間が騒げば騒ぐほど、逆に萎えたり食わず嫌いになったりしてしまう、ひねくれた性格だなと我ながら思う


 結論から言うと、まだ第十話までしか観ていないのにも関わらず、というか、一気にそこまで観てしまったことが既に物語っているように、例に漏れず鬼滅の虜である。”4話目ぐらいまでは面白くない説”を小耳に挟んではいたものの、むしろ、個人的には1話目からその世界に没入。絵が綺麗で、戦闘シーンも迫力があって、どこか和を思わせる背景音楽も魅力的だ。それに、ただ鬼をぶっ倒すだけだと思ったら、大間違い。炭治郎にぶった切られる鬼たちにもね、どうやらそれぞれに背景があるみたいなのだよ!日輪刀で切られた後の哀愁ったら、もう!そりゃ、罪のない人たちを食べるなんて絶対に許されないことだけれど!くそー!鬼舞辻無惨め!何かこっちまで怒れてきた!禰豆子ー!……は、呼吸が乱れている。全集中。水の呼吸。

 「失っても、失っても、生きていくしかないのです。どんなに打ちのめされようと」

 もし一つ挙げるとするならば、和巳さんに言った炭治郎のこの言葉の重みが、個人的に現在十話まで観た中でのハイライトである。

 それにしても、続きが気になって仕方ない。友人夫婦とまた一緒に続きを観る約束をしているのだけれど、今からAmazonプライムで観てしまおうか……珠世様!冗談です!!


ひとくちギョウザ  


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