BlackBoxを山口敬之氏の立場から検証するー最終章

このシリーズの久しぶりの更新です。忙しかった訳ではありませんが、事件には直接関係なくても、しおりんがコープオリンピア居住していた件についてのnoteの方が関心が高いかなと言う事で、そちらの更新を優先しておりました。それでは続きいきます。山口氏は、しおりんが、バスルームの直通電話に気が付かないと言うリスクの高い賭けに勝利したようです。それではその後の展開を、BBの内容からみていきましょう。

抵抗できないほどの強い力で体と頭をベッドに押さえつけられ、再び犯されそうになった。足を閉じ体をねじ曲げた時、山口氏の顔が近づきキスをされかけた。必死の抵抗で顔を背け、その為顔はベッドに押し付けられた。体と頭は押さえつけられ、覆い被さられていた状態だったため、息ができなくなり、窒息しそうになった私は、この瞬間、「殺される」と思った。裸のままこんな状態で発見されたら、親が悲しむ事だろう。混乱の中、一瞬、自分が朝のニュースで報道され、泣いている母の顔が浮かんだ。そんなのは、絶対嫌だった。必死に体を硬くし体を丸め、足を閉じて必死に抵抗し続けた。頭を押さえつけていた手が離れ、やっと呼吸ができた。「痛い。やめて下さい」山口氏は、「痛いの？」などと言いながら、無理やり膝をこじ開けようとした。膝の関節がひどく痛んだ。そのまま何分揉み合ったのだろう。体を硬くして精一杯抵抗し続けた。ようやく山口氏が動きを止めた。

この後、詩織さんは、息も絶え絶えに後ろ向きに横たわったまま、罵倒の言葉を探します。そして、とっさに英語で「What a fuck are you doing!」日本語に汚い罵り言葉は無いと、この場面で表現しているが、彼女は、電車で痴漢に会った時「この人痴漢です！変態くそじじい、ふざけんな」と叫んでいる。（BBの241ページ参照）

それでは、この後の山口氏の対応について検証していきましょう。よりによって、詩織さんが意識が戻りそうな朝方に、強姦致傷の犯罪を犯してしまった山口氏ですが、詩織さんが、ホテルのバスルームに逃げ込んだ後も、引き続き罪を重ねようとします。只、詩織さんの強い抵抗にあって、再度の強姦は、締めたようです。詩織さんに、この強姦致傷を刑事告訴されるとメチャクチャまずい状況に陥ります。そこで、山口氏は、どんな対応を取るべきでしょうか？あまり選択肢がないので2択です。
①先程の行為は、詩織さんの魅力に負けた出来心だった「申し訳ない」と誠意を持って詫びた後、詩織さんが要求している就労VISAを、「TBSのワシントン支局長の権限を持って手に入れるよ」と言う事を強調して、この件について、訴えるメリットがない事を説明する。
②「君の事が本当に好きになっちゃった、早くワシントンに連れて帰りたい、君は合格だよ。空港が行くまでに大きな薬局があるからそこでピルを買ってあげる。一緒にシャワーを浴びていこう」という風な発言で、詩織さんを、なだめようとする。

いや、②の行動は、反発を買うだけだろう。実際、BBの中で山口氏は②の行動を取って、しおりんの反発を買う。しおりんは、「結構です」と言いこの状況から抜け出す事を最優先にして、衣類をかき集める。パンツが見つからず探していると、「パンツくらいお土産にさせてよ」との山口氏の発言→山口氏は下着フェチだったようです。その後山口氏は余裕たっぷりに「今までできる女みたいだったのに、今は困った子供みたいで可愛いね」と発言する。→しおりんが、この後フロントに駆け込み、警察に踏み込まれる可能性があるとは、露程も考えなかったようだ。どこからこの自信は、湧いてくるのか？意識が無い相手を姦淫して暴力迄振るいながら、相手の怒りを買う事はないと判断したのだとしたら、随分甘ちゃんですね。詩織さんは、この後ようやくパンツを渡され、服を急いで身にまとったが、ブラウスがびしょ濡れだった為に、山口氏から「これを着て」とTシャツを差し出されたようだ。このブラウスがびしょ濡れだった設定にしたのは、山口氏から、Tシャツを渡されてそれを仕方なく着て帰ったと言う理由付けだろう。私は、しおりんがTシャツを借りて（結局返さなかったようだが）帰ったのは、事件当日の2時から3時の行為について、山口氏にとぼけられない為だと見ている。この後、詩織さんは、ロビーに出て初めてシェラトン都ホテル東京だと知り、綺麗なロビーを、足早に横切るのでした。
防犯カメラには、スマホをチェックしながら余裕の足取りでシェラトン都ホテルを立ち去る伊藤詩織さんの様子が記録されています。

スマホでチェックしていた内容を私なりに推理すると、「男なんて、ちょろいもんよ、でもVISA手に入れる為に生でやらせると言うリスクを負っちゃったので、妊娠を回避する為にMAP(緊急避妊薬・モーニングアフターピル）手に入れなきゃね。原宿駅の近くでMAP処方してくれる病院はどこかな？」「そう言えば、今日の夕方友達と花見の約束してたわね。花見の場所の天候は、大丈夫かな？」こんなところでは、ないでしょうかね。

Black Box の帯には、「真実は、ここにある。」とありますが、私は、「真実は、ここにはない」と確信しています。ブラックボックスの記述で、5時からの強姦致傷の場面を、山口敬之氏の立場に立って検証してみました。