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今年の流行語に決定:ソーシャルディスタンスィング

コロナウィルスのおかげで、現在のアメリカはちょっと前まで考えられないような状態になっています。

日本のメディアが「過剰反応だ」とか言っていた状態が懐かしいとさえ思える感じになってきました。

アメリカは現段階でほぼ「外出禁止令」が出ているようなもの。海外旅行は「好ましくないのでするな」という警告です。これを禁止と受け取るのかどうかは、アメリカ人と日本で育った私の中では、やや「温度差」があるように思われました。

というのも、私は、大統領が言ってる言葉でもやはり適当に聞いている気がするのですが、周りのアメリカ人たちは、本当に危機感に感じて言うことをしっかり聞いてそれをそのまま忠実に実行しています。

10人集まるところへは行かない方がいい、と言った時点でこの辺では買い物に出る人も一挙に減りました。

職場では、病気の人や病気の人と接触した可能性がある人のみが14日間の「quarantined」を強いられていましたが、現在はほぼうちのオフィスは100%が自宅待機です。

I am self-quarantined. (自己隔離しています)

巷でも、こういうことを言ってる人たちも増えています。当然、私もそういう状態です。

そして、もう一つ、先月の終わりぐらいから職場では「Social Distancing Policy」を取り入れると従業員に一斉メールが来たのですが、そこからやたらと「ソーシャルディスタンス」とか「ソーシャルディスタンスィング」という言葉が目立つようになってきました。

最初は

は?
なんですか?
それは? 

と思いましたが、うちの職場での「ソーシャルディスタンスポリシー」とは、同僚やクライアントなど、人と交わる距離間を6フィート2インチ以上に保つ、というもの。

6フィート2インチとは190センチ近いですから、ビジネス商談では、程よい距離だと言われているみたいです。

「社会的距離」と訳されているみたいですが、アメリカの文化人類学者のエドワード・ホールが唱えた4つの空間の距離の分け方の一つのことみたいですね。

大人はまじめに取り組みますが、高校生や子どもたちはなかなかこのようなコンセプトは理解できないと思います。

でも、最近は若者にも人気のケイリー・ジェナーなどがソーシャルミディアを駆使して上のメッセージを投げかけています。

「みんな、今はソーシャルディスタンシングが大切よ!数日の辛抱だから、自己隔離して、必要でない以外は自宅待機してね!」

このように言ってくれる人がいると本当に助かりますよね。

そのおかげかどうかはわかりませんが、じっとしてない娘もここ数日はずーっと家に閉じこもっています!

すごいっ!

(上の私とジョーの写真は社会的距離ではなくて「密接距離」ですね。ごく親しい人だけに許される距離で、相手の身体に容易に触れることができる距離のこと。恋人同士の距離のことですね。英語では「intimate distance」と言います。)

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