信仰者向け有料note “元の理”を生物学的・考古学的観点から理解する①
「元の理」とは、天理教における人間・世界の創造説話である。
その話の内容は、比喩などが多く用いられている為、理解・判断が難しい点もある。
その為、現在天理教内での主流な考え方としては、
「この元の理は“理の話”であるから、頭で理解しようとするものではなく、心でその理を感じる為のものである。また、元の理の中には多くの数字・動物が出てくるが、これらについても、それをそのままの実数や実在と捉えるのではなく、あくまで例え話の一環として考えるべきである」
といったものである。
この点に関して特に異論はないのだが、現代において、科学は目まぐるしい進歩を続けており、今まで判明していなかった事実が日進月歩に明らかになっている。
そうした事実の中には、科学発達前夜に立教した天理教の教えを、今まさに証明していっているかのような事実が多々散見されるように、筆者は感じている。
その中でも、「元の理」においてはその傾向が顕著である。
生物学や考古学といった発想すらほとんど無かった江戸時代の末期において、それらの学問的事実と違わない人間・世界の生成の過程が語られていたとしたら、それこそ神の存在証明たり得るのではないだろうか。
まさに、「見えてから説いてかかるは世界並み 見えん先から説いておくぞや(おふでさき1号18)」
「だんだんと見えん事をば言ておいて 先で見えたらこれが神やで(同4号105)」と言われている通りである。
本稿①では、天理教「元の理」をまず示し、続いて筆者が多々の書物でもって調べた生命の歴史を示す。
続いて次稿②から、それらの共通点について論考していきたい。
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