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季節とともに移ろう

 感じることが毎日毎日変化していて、書き留められない。

 流れるように次々と変わっていく。

 というのも、我が家にやってきてひと月ほど経過した愛犬。
 
 人が大好きで、好奇心旺盛な(時期でもある)メスのMixだ。

 とにかく、これほどの存在感ある生き物を家の中に招き入れたことはかつてなく、犬という生き物の性質も全くというほど知らなかった私達が、この言葉を話さない生き物と暮らすとなると、本当に試行錯誤の連続になる。

 となると、ドッグトレーナーさんのYouTubeが本当に勉強になり、ありがたい。

 いろいろな方をフォローし、同じようなテーマで勉強してみると、なんとなく共通点が見えてきたりして、その方針に向かって、愛犬との暮らし方、接し方を日々軌道修正している。

 あまりに勉強不足で、この子には申し訳なかったが、学んでみては、家の中で過ごすスペースにメリハリをつけてみたり、トイレトレーニングを見直して場所を変えてみたり。

 そりゃ、犬の方も戸惑うはず。

 ごめんよ。

 でも、私達はあなたともっと快適に、あなたにとっても気持ちよく過ごせるようにしていきたい。

 だから、トライ&エラーは続くけど、つい欲張ってしまう。

 すると、最近、私自身の過ごし方もなんとなく変わってきた。

 散歩を少しでもしたいので、今までよりも早起きをし、身の回りの準備が手早くなった。

 毎週末、床を小学生の頃のように雑巾がけをしている(→よいエクササイズな気がしている)。

 他の家事もいろいろ気になるが、疲れると保たないので、8割であえて止めるようになった。

 家族と、特に夫と、なんとなく家事のいろいろな部分を協力し合っていることを自覚できるようになった(散歩、給餌、犬の粗相、普段の家事や子どもの世話など仕事が増えて、互いに相手がしていないことをやっている)。

 そして、一番はお金の使い方。

 初めての犬との暮らしに、どうしても必要なものが出てくる。

 餌はもちろん、トイレシート、遊べるおもちゃ、清掃用品、診療代などなど。

 出費がかさんでしまうが、あれほど恐れていた割に、なんだか意外と抵抗なく支出している自分がいる。
 
 この子と一緒にいられる時間は、どのくらいだろう。

 そう思うと、人間の7倍のスピードで歳を重ねるこの子との時間がとても貴重に感じて、その暮らしを快適にするための出費なら、惜しみかないように思えてくる。そのくらいこの命の存在感は圧倒的だ。

 預金は目減りしていくし、際限なくとはいかないが、それでも出せものがあることのありがたさ、有意義な使い方をしているとすら思える。

 去年からの数ヶ月、意欲が落ち込んで、季節が変わっても自分の服も買い足さず、地味に暮らしてきたことにも感謝する始末。

 本当に生きていると何があるか分からない。

 翻って、子どもたちとの過ごし方や考え方にも、改めて気づかされることもある(どちらかというと反省が多い)。

 そんなこんなで、思いがいろいろあちらこちらで、頭の中は充実している。
 …しすぎて書き留められない日々だった。

 仕事の方は相変わらずだが、帰宅すると本当にそれどころではないので、どうにかやれている。

 新緑が美しくなってきたというのもあるだろうか。

 日々、本当は自然の一部である動物を家の中で過ごさせていることへの罪悪感と、同じく動物でありながら、人間というものの弱さとずるさ、とはいえ、歴史的に長らく人と暮らしてきた犬がこの世に存在する限り、私達は責任を持って付き合っていくべき、という義務感のようなものを感じながら、明日もともに生きていきたいと思う。


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