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幸せになるために 6

こんにちは。
さて今回は、幸せポイントの具体例でしたよね。
どれを話そうか迷ってしまうくらいたくさんあってどの話にしようか迷うのですが、早速いきましょう。

まずは、引っ越しの時の話です。
近場でこじんまりした移動だったので、個人でやってる運送業の方にお願いしたのですが、当日来てくれたのは思っっていたより二回りほどお年を召した、小柄で華奢な弱々しいお爺ちゃんにしか見えない方でした。
うわ、大丈夫かなとこちらが心配になってしまいましたが、始まってみるとこのお爺ちゃん、さすがです。荷物の持ち方にはコツがあるんだよと笑って、大きな家電もスイスイ運んでいきます。
私は、うわぁ凄いと驚き感動!
すかさずお爺ちゃんに、やっぱりプロは違う!凄い!コツを教えて!と、尊敬のまなざしと関心を持って質問をしまくりました。
お爺ちゃんはちょっと得意げで嬉しそうに色々教えてくれました。
作業をしながらレクチャーする流れで、本来は引っ越し料金の中には入っていない、地面が斜めになったベランダに洗濯機を設置する方法を実際にやってくれました。
そして、作業が終わって支払いのとき、お爺ちゃんはこう言ったのです。
「本当は5万8千円か6万円なんだけど、5万円でいいよ」
お爺ちゃんの仕事への称賛と、相手に誇りを与えるという幸せポイントが、オマケの作業と価格のサービスと交換されたのです。

お爺ちゃんが想像以上に心から喜んでくれ、それをたくさんのサービスという行動で現わしてくれたことに、私はとっても嬉しくなりました。
私はお爺ちゃんに何かをお返ししたくなった私は
「お爺ちゃんに(とは言いませんが)頼んでよかった!!嬉しい!!ありがとう!!これ、少ないけどコーヒーでも飲んでね」
と5万円と千円札を渡しました。
お爺ちゃんは喜んで、ありがとういただきますと受け取ってくれました。
幸せポイントはこうやって循環させていくと、ほんとうにお互い幸せな気持ちになれます。
その日は、お爺ちゃんも私も、とってもいい気分で引っ越し作業を終えられました。

この引っ越しの具体例は、何かのサービスや仕事を依頼した時など、色んな場面に当てはめられると思います。


もうひとつの話は、私が憧れていた人とのできごとです。
彼は写真家で、たまたま入った写真展で彼の作品に触れたのが出会いのきっかけでした。
作品は作者の心が表現されたものです。
彼はつねに自分の作品を情熱的に制作していて、その作品は本当に純粋で美しいものでした。
私は彼の作品の大ファンで、ことあるごとに作品に感動し、それを言葉にして彼に伝えていました。作品だけではなく、彼の写真への考え方や被写体に対する想いも素晴らしいものだったので、心を打たれることがあるたびに、それがいかにステキなことなのかを彼に伝えるようにしていました。

彼は風景写真ばかりを撮っていたのですが、時々私を撮影に連れて行ってくれて、彼の世界観が現れているような背景の前で私を撮影してくれました。
何年かそんなことが続いたのち、新しくできた写真集を見て私は驚きました。
風景写真ばかりだった彼の作品に人物が登場するようになり、その中に私の姿があったのです。

今までは外から憧れて見ているだけだった作品の世界の中に自分がいるのです。
まるで彼の世界に住むことを許されたような、彼の純粋な心の中に私を置いてくれているんじゃないか。そんな気持ちになりました。
実際、そこから彼と私は心の距離がぐっと縮まり、お付き合いが始まりました。

彼は直接的な言葉や態度で表現するのが苦手だったのですが、私の応援や気持ちを受け取り、それを作品という形で返してくれたのです。
彼の作品のような純粋なものに、現実的なポイントなんて考えを当てはめるのはためらわれますが、流れは同じものだと思っています。
お金にはかえられないもの、お金では交換できないものも、幸せの交換なら成り立つのです。
私はむしろ、こちらのほうがより感動し、心から喜びを感じる経験になると思っています。

今回は具体例を紹介しました。
できそうなことから少しずつでもいいのでやってみてくださいね。
思ったより反応があって、きっと楽しくなっちゃいますよ!

次回は最終回、それでもまだ幸せになんだか心の距離を感じてしまうあなたにダメ押しです!
お楽しみに!!





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