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ワンピース×考察:ルフィは、いつ、どんな信念を開発したか?【Ep3】

こんにちは、漫画大好きひとかどさんです。

心理学×ワンピース

今回の記事は、前回紹介した“信念開発のタイムライン”をより深く理解してもらうため、私の大好きな漫画『ONE PIECE』より、主人公「ルフィ」に登場してもらって、彼の信念がいつ、どんな内容で開発されたのか考察していきたいと思います(このような記事を「B面」と呼んでいます)。

正確性に欠けるところもあるかもしれませんが、『ONE PIECE』大好きひとかどさんのいち考察として、気楽にご笑覧ください。

エクササイズー質問1

まず、“信念開発のタイムライン”を探る1つ目の質問「ルフィの歴史やこれまでの経験をまとめたショートストーリー」について書いてみたいと思います。

  1. ワンピースの主人公「麦わらのルフィ」は、遅くとも6歳の頃から、イースト・ブルーのフーシャ村で生活していました(出生地は不明)。

  2. ルフィが6歳の頃、フーシャ村の港にはシャンクスの海賊船が停泊し始め、その時にシャンクスと交わる中で、己の非力さやシャンクスという男の偉大さを知りました。

  3. ルフィは7歳になると、シャンクスはフーシャ村を出航し、その後のルフィは、ガープによって、エース&サボとの共同生活を送りました。その生活中、ルフィはエースとサボに「夢の果て」を語ったり、義兄弟のサボを亡くし大泣きするという経験をしました(後にサボは生きていたことが判明しますが)。その時に、大切な存在を守るために「もっと強くなりたい」と思うようになるとともに、「17歳になったら海へ出て海賊となり、思いのままに、誰よりも自由に生きる」ことをエースと2人だけで固く決意しました。

  4. そのような生活から10年が経過し、ルフィは17歳になった時にフーシャ村を出航しました。

  5. 様々な冒険を経て、仲間を集めたルフィは、偉大なる航路(グランドライン)後半の海・新世界を目指すため、仲間とともにシャボンディ諸島に辿り着きました。しかし、この時に天竜人に傷害を加えたために海軍大将・黄猿に追われ、仲間達と散り散りになってしまいました

  6. その後、義兄弟のエースが海軍本部にて処刑されると知り、海軍本部へ行くも、目の前でエースを亡くしました。一度精神が崩壊しかけるルフィでしたが、ジンベエのおかげもあり、なんとか自分を取り戻します。そして、仲間に再会するためにシャボンディ諸島に行こうとしましたが、レイリーの提案を受け、ルフィは2年間の修行をすることを決心しました。

  7. 2年後にシャボンディ諸島で仲間達と再会し、魚人島へ出航したルフィは現在19歳で、グランドライン後半の海・新世界にて冒険中です。

「お前を生ぬるいフーシャ村に置いたのは失敗じゃった」(モンキー・D・ガープ)

『ONE PIECE』巻59・第582話"ルフィとエース”

「シャンクスが航海に連れていってくれない理由、海の過酷さ、己の非力さ、何よりシャンクスという男の偉大さをルフィは知った。こんな男にいつかなりたいと心から思った」(ナレーション)

『ONE PIECE』巻1・第1話ROMANCE DAWN-冒険の夜明け-


エクササイズー質問2

次に、信念開発のタイムラインを探る2つ目の質問「ルフィの過去の結果として今いる位置をまとめるショートストーリー」を書いてみたいと思います。

(1) 友達を大事にするルフィ

ルフィの「友達を大事にする」という考えは、もともとはシャンクスの発言に影響を受けたものだと考えられますが、新世界編に入り「ダチ(友達)」という言葉を多用するようになったことからもわかるように、ルフィのこの考えは成長を通じて、より一層強化されているように思います。特に、エネルギーステロイドで凶悪な力を身につけたホーディー達から命を張って魚人島を守るための理由を、こともなげに「友達じゃねェか」と言ってのけたことにはシビれました。

「広場に降りた時から、おれ達はジンベエと一緒に、魚人島は誰にも傷つけさせねェって、決めてるんだ!ー全部任せろ、兄ほし。友達じゃねェか!」(モンキー・D・ルフィ)

『ONE PIECE』巻65・第644話"ゼロに"

(2) 仲間や大切な存在を守るためなら自分を犠牲にすることを厭わないルフィ

ルフィは「仲間や大切な存在のためなら自分を犠牲する」という考えを持っていると考えられます。サボを亡ったと思っていたあの時から、ルフィの中では「自分が強くなれば何でも守れる」という考えが生まれ、それが冒険をしていく中でどんどん強化されていきました。例えば、ロングリングランドで青キジに惨敗しロビンを失いかけたことで「ギア2とギア3」という新しい戦い方を見つけました。この戦い方は、ルッチ曰く「ドーピング」で自分の命を削る戦い方でしたし、スリラーバーク編では戦いが終わった後にルフィの体を心配するウソップの様子が描かれていました。その後もルフィのこの考え方は、シャボンディ諸島で仲間を一人も守れなかった経験を通じて、また頂上戦争でエースを亡った経験を通じてさらに強化され、2年間の修行を経て「ギア4」の会得に至ります。

(3) 「人は死ぬもの」という死生観を持つルフィ

アラバスタ編にて、齢17(高2)にして「人は死ぬぞ」という驚きの発言をしてみせた独特の死生観もルフィの考え方であり、人生を通じて強化されていると言えるでしょう。それはサボの死(と思っていた)に端を発すると思われます。そして、アラバスタ編後にエースを亡くす経験をします。さらには、ホールケーキアイランド編でペドロ、ワノクニ編ではトノ廉と続くのです。これらの経験を通じて、「人は死ぬもの」という考えは、ルフィにとって信念になり、今では(2)で紹介した「自分を犠牲にしてでも」にも影響を及ぼしていると考えられます。第1045話ではそれを垣間見れる発言もありました。

安心して死ね
お前らの戦いは誰かが語り継ぐだろう…(カイドウ)

いらねェ、おれはそういうの…!!
死んだらみんな骨だけだ、ししし…!!
終われねェよな…!!
モモ…!!玉…!!錦えもん…!!
ペドロ…!!(モンキー・D・ルフィ)

ウォロロ!!おい死ぬぞ(カイドウ)

だからおれがそんなもんにビビってると思うのか!?
上がれ、心臓の音…!!(モンキー・D・ルフィ)

『ONE PIECE』巻103・第1045話”NEXT LEVEL”

エクササイズー質問3

最後に、信念開発のタイムラインを探る3つ目の質問「ルフィのこれからの人生に意味を持たせる過去から学んだこと」を書き、本記事をまとめたいと思います。

ルフィは、「友達を大事にする」、「仲間や大切な存在を守るためなら自分を犠牲にすることを厭わない」、「人は死ぬもの」という3つの信念を開発しているものと考えられます。これらはいずれも幼少期に端を発し、シャンクスとの交わりやエース&サボとの共同生活の序盤(サボが死んだと思った時期)に形成され、その後の人生において強化された結果、今の19歳のルフィの信念が出来上がっているといえるでしょう。

いかがでしたでしょうか?私の大好きな漫画『ONE PIECE』から「ルフィ」というキャラクターに登場してもらって、1つ目の【自分に気付く】“信念開発のタイムライン”のエクササイズを実演させていただきました。

これからもこんな感じで、日々の悩みの解決に役立つ心理学の理論を紹介しつつ、さらにそれを私なりに分かりやすく解釈して伝えていきたいと思います。


【参考資料】
『ONE PIECE』巻1ROMANCE DAWN-冒険の夜明け-
『ONE PIECE』巻18”エース登場”
『ONE PIECE』巻34”「水の都」ウォーターセブン”
『ONE PIECE』巻40”ギア”
『ONE PIECE』巻44”帰ろう”
『ONE PIECE』巻50”再び辿りつく”
『ONE PIECE』巻53”王の資質”
『ONE PIECE』巻59”ポートガス・D・エース死す”
『ONE PIECE』巻60"弟よ"
『ONE PIECE』巻65”ゼロに”
『ONE PIECE』巻87”甘くない”
『ONE PIECE』巻93”えびす町の人気者”
『ONE PIECE』巻103”解放の戦士”

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