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映画を英語でレビュー#38 アムステルダム Amsterdam (2022)
David O. Russell x Christian Bale x Robert De Niro
アメリカ軍将軍を殺したのは誰だ!?
時は1918年。
医者のバートは親友である弁護士ハロルドにある遺体の検死を依頼される。
依頼したのは、遺体であるミーキンズ将軍の娘、リズ。彼女は自分の父親が年齢による自然死とは思えず、他殺を疑い、検死を依頼しました。
検死が苦手なバートは、看護師のイルマと一緒に検死をし、結果胃の中から異物が見つかり、他殺だと判断しました。バートとハロルドは、検死の結果をリズに伝えようとしましたが、リズは何者かに目の前で殺されてしまいます。
リズを殺した真犯人は巧みに群集の中に紛れ、あたかもバートとハロルドが犯人のように言われ、2人は容疑者となってしまいました。
ここから映画は時代が、バートとハロルド、そしてミーキンズ将軍の出会いにさかのぼります。3人が出会ったのは、第1次世界大戦。黒人であるハロルドは、同じアメリカ軍であるにもかかわらず、白人に差別されて、戦闘をボイコット(?)していました。分断しそうな隊をまとめたのが、ミーキンズ将軍でした。そして人種関係なく一緒に戦い絆を強めたバートとハロルドは、ともに負傷し、彼らを看護したのがヴァレリーでした。
彼女は、負傷した軍人の体から取り出した弾で、ティーカップなど彼女なりの芸術作品を作る風変わりな看護師でした。意気投合した3人はヴァレリーの提案で、アムステルダムに行きます。そこで3人は、身分を隠していたヘンリー(アメリカ情報部)とポール(MI6、イギリスのいわゆるスパイ)に出会います。この2人は、将軍殺害後に重要人物として再登場します。
アムステルダムで親交を深めた3人ですが、妻を恋しく思うバートは、ヴァレリーの忠告を無視してアメリカに帰ることを決め、その後、ハロルドも帰国し、恋仲になっていたヴァレリーと別れます。
その3人が、将軍とリズの殺人事件を通して再会し、ヘンリー、ポール、ヴァレリーの兄、トムと彼の妻、国民的英雄でありミーキンズ将軍の友人、ディレンベック将軍を巻き込んだ、国の平和を揺るがす大きな陰謀に巻き込まれていきます。
大きな陰謀
映画の冒頭で、この映画は史実を基にしています、的なテロップが流れますが、私はその史実が何なのか全く気にせずに見ていました。
将軍の殺人事件から国の陰謀が明らかになる、というのは映画を見る前から前情報として知ってはいましたが、映画の中盤で、その陰謀がなんとなくわかり始めて、私は鳥肌が立ちました。
その陰謀自体は少なくとも日本ではあまり有名ではないと思いますが、その陰謀の背景にいる人物の名前は、誰もが知っています。まさか、将軍の殺人事件が、歴史的にここまで大きな陰謀とつながっていたとは、全く分かりませんでした。その陰謀については詳しく書きませんが、キーワードは
five
です。
超超超豪華キャスト
この映画、とにかくキャストが豪華なんです。
ストーリーは、将軍を殺した真犯人を探すというミステリーでもあるのですが、あまりにキャストが豪華なので、誰が味方で誰が敵なのかがなかなか予測できず、本当に面白かったです。
新たな登場人物が出てくるたびに、「えー!この人も出てるの!」って思わず声に出しそうになることが何回かありました。
まだ見てない人は、ぜひその驚きを味わってほしいので、あまり前情報を入れずに見てほしいのです(ここから先は読まないことをお勧めします)が、もしあまり俳優とか詳しくない、という人のために、簡単にキャストを紹介します。
バート:クリスチャン・ベール(「バットマン(ダークナイト3部作)」、「アメリカン・サイコ」、「アメリカン・ハッスル」)
ハロルド:ジョン・デビッド・ワシントン(「ブラック・クランズマン」、「TENET テネット」、デンゼル・ワシントンの息子です)
ヴァレリー:マーゴット・ロビー(「スーサイド・スクワット」のハーレイクイン)
ディレンベック将軍:ロバート・デ・ニーロ(「タクシードライバー」他名作多数)
トム:ラミ・マレック(「ボヘミアン・ラプソディ」)
トムの妻、リビー:アニャ・テイラー・ジョイ(「ウィッチ」、「ラストナイト・イン・ソーホー」)
イルマ:ゾーイ・サルダナ(「アバター」)
ヘンリー:マイケル・シャノン(「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」)
ポール:マイク・マイヤーズ(「オースティン・パワーズ」シリーズ)
などなど、他にも超有名人がちょこちょこ出てきて、まるで映画の授賞式を見ている気分でした。
「鳥肌」は英語でなんて言う?
”その陰謀がなんとなくわかり始めて、私は鳥肌が立ちました”
を英訳すると、
When I realized what the conspiracy was, I got goose bumps.
となります。
「鳥肌が立つ」は英語で
get (have) goose bumps
となります。
ちなみにgooseは「ガチョウ」,bumpsは「こぶ」です。
なんとなくイメージつかめたでしょうか?
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