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映画を英語でレビュー#8 キューブ Cube  (1997)

このシリーズでは映画のレビューから、一文を英訳して、使える表現を紹介したいと思います。

これぞ、ワンシチュエーションホラー


ずっと同じ空間で話が進んでいくのですが、脱出できるのか?という不安と、あるメンバーの狂気が恐ろしく、最後までハラハラして見ました。この映画は常にキューブ状の部屋の中で起こり、部屋の移動はありますが、基本どの部屋も同じ形で同じ見た目。だけど、常に死と隣合わせの緊張感が半端なくて、全く飽きることはありませんでした。

人間が一番怖い


”あるメンバー”の名前はクエンティン。外の世界では、平和のために働き、ある程度の権限を持ち、人々に尊敬されるような仕事をしている。そんな職業の持ち主である彼が、この映画の「悪役」的立ち位置である。もともと皆状況は同じで、気が付いたら、様々なトリックが仕掛けられたキューブ状の部屋に閉じ込められていた。その状況下で、何とか脱出方法を探し、クエンティンは持ち前の行動力でメンバーを引っ張ていくのですが、徐々に利己的な態度が現れ、精神的に追い詰められていくにつれて、独裁者と変貌していきます。
ひとり、またひとりとメンバーが死んでいく中で、それでも何とか脱出しようと知恵を出しあい、前に進んでいく中、一番みんなの足を引っ張っているのがクエンティン。彼は自分が一番この脱出に貢献していると信じて疑わないのがすごく怖い。私はジャパニーズホラーが苦手で、幽霊怖いといつも思っていますが、そんな幽霊よりも怖いのはやっぱり人間だな、って思わせる映画でした。

「信じて疑わない」は英語で?

”彼は自分が一番この脱出に貢献していると信じて疑わないのがすごく怖い”
を英訳すると、
"What scares me a lot is that he never doubts that he contributes to their escape more than anybody else."
となります。

「信じて疑わない」=決して疑わない という解釈でnever doubtにしました。
他にも、have no doubtや、もっとストレートにbelieve, trust (「信じて疑わない」=信じる)も使えます。
neverを使うと強い否定なので、”決して疑わない”というニュアンスになります。


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