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ITサービス導入は「目的」と「繋がる先」を見ないと無駄が生まれてしまうという話

ITコンサル×パートナーCFOのタナショーです。
このnoteでは経営者にITを身近に感じてもらうための記事や、IT活用のヒント、経営者へのお役に立ちそうな記事をお届けしていきます。

今回は前回ご紹介したITサービスを導入するときの注意点となります。あくまで経営者目線での記事となります。

前回の記事はこちら!


導入時の注意点①「目的とマッチしているか」

広告で見かけるITサービス製品であれば、何かしら自社にマッチしそうなメリットが見つかるものですが「なぜ導入しなければならないのか」という目的も考えずに導入すると、無駄なメリットになってしまう可能性が高いです。

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図では経営戦略としていますが、経営上の課題や目標等、解決しなければならないことの「解決手段」の一つとしてITサービスがあるわけです。例えば、今の人員体制で業務が回っている組織に業務効率化のITサービスを導入しても、現場は楽になるかもしれませんが、企業経営上ではそれは効果があったとは言えません。

02.ステップ

どのITサービスを導入するかの選定は別の人間に実施させるとしても、経営者はその考えの根拠となる「解決したいこと」の方針を決め、周知させること。そこからマッチするITサービスを探していくのが順当な進め方になると思います。

●解決したいことの方針、例えば・・・
・売上目標達成のため受注案件数を1.5倍にする(現在の人員体制で回せるか?)
・業界水準を超えるためリードタイムを○日短縮したい
・商品改良のためサービスの利用率や解約率を、ユーザ属性別に週次で見たい


導入時の注意点②「ITサービスが繋がる先は見えているか」

ITサービスはそれを利用する人(チーム)だけで完結しません。そこで実施した業務結果が後続のチームに連携されますし、その業務で生まれるデータも統合的なデータ分析場面で活用されます。この繋がりを意識しておかないと「繋げるための余計な作業」が発生することがあります。
後続のチームに繋げるための新たな作業が極力発生しないこと、別のITサービスであれば自動でデータ連携される方法がないか意識してみましょう。

04.業務プロセス


データ分析について少し触れますが、ここは完璧なものを求める必要はありません。

05.データレイク

企業活動で発生するデータを最大限活用しようとするとここまできますが、このレベルが真に必要な企業も少ないでしょう。システム開発も必要になってきます。
最初の注意点で書いたようにまず経営戦略、または解決したいことを満たせるかどうかがサービス導入の第一目的であり、データ分析はITサービス内で用意されている分析機能で充足しているか、データ連携機能※が用意されていないかを確認する程度で充分かと思います。

※将来を見越して、ITサービスで作られるデータはエクセルまたはCSV形式でインポート/エクスポートできること。API機能があり、自動連携する仕組みがあるかのチェックをしておくこともオススメします。
(導入時点で使うかどうかは別として、基盤構築するときにあると便利)


まとめ

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した点を気をつけていただくことで、企業成長を加速する一助になれれば嬉しいです。
補足ですが、ここで紹介した全てを経営者自身が実行していく必要はありません。適切なロールと権限を決めておき、適宜活用状況をチェックできる仕組みづくりをしていきましょう。

06.権限と役割


次回はリモートワークに関する記事を書く予定です。次回の記事も楽しみにしていただければ嬉しいです♪
タナショー


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