ヒトデ ユカタ

私の作品が、読者の皆様の心に少しでも光をもたらすことができれば幸いです。哲学や心理学の…

ヒトデ ユカタ

私の作品が、読者の皆様の心に少しでも光をもたらすことができれば幸いです。哲学や心理学の視点から、人の心の奥深さを探求し続け、その中で見つけた宝物を、皆様と共有していきたいと思っています。

マガジン

  • 猫と神 、悩める人

    哲学や心理学の力を使って悩みを解決するという彼らに導かれ、主人公は少しずつ心を開いていく。奇跡のような討論会を通じて、彼は自分自身を見つめ直し、新たな一歩を踏み出す勇気を得るのだった。 猫神?「自分を受け入れる勇気だニャン!」

最近の記事

  • 固定された記事

猫と神 お悩み相談

プロローグ それはまるで夢のような光景だった。いつものように仕事帰りの疲れた体を引きずりながら家路を急いでいたが、気がつくと彼は見知らぬ場所に立っていた。辺りを見渡すと、そこは現実世界とは異なる、静かで穏やかな空間だった。空は夜空とも昼空ともつかない不思議な色に染まり、周囲には柔らかい光が漂っていた。 「ここは一体どこだ?」 彼が呟いたその時、目の前に一匹の猫が現れた。その猫は、どこか神々しい雰囲気を漂わせており、彼に興味深そうな眼差しを向けていた。猫は優雅に歩み寄り、

    • 分からない 1

      人「分からない事すら分からない、このような仕事の状況についてどう思いますか?」 神「それは現代の複雑な労働環境において、よく見られる状況です。仕事の範囲が広がり、専門知識やスキルの多様性が求められる中で、自分が何を知らないかさえ把握するのが難しいことがあります。このような状況をどう改善すべきだと思いますか?」 人「まずは自分の役割とその範囲を明確にすることが重要だと思います。そして、必要なスキルや知識を学ぶ機会を持つことが大切です。」 神「その通りです。自分の役割を明確

      • 不安の影響 3

        人「不安とは、金銭的不安と目標の曖昧さが原因だと感じますが、どう思いますか?」 神「確かに、金銭的不安と目標の曖昧さは、多くの人々が抱える主な不安の原因です。お金が足りないという不安は、生活の基盤が揺らぐ恐れがあるため、大きなストレスになります。また、明確な目標がないと、人生の方向性や目的が不確かになり、不安が増します。」 人「でも、これらの不安を解消するために何をすればいいのでしょうか?例えば、お金の不安に対して具体的な対策はありますか?」 猫神?「お金の問題は難しい

        • 不安の影響 2

          人「不安にする側が悪いのではなく、不安を作る側が悪いのに、不安にする方が悪く思われがちなように感じます。」 神「確かに、不安を煽る側だけでなく、不安そのものを作り出す原因にも目を向ける必要があります。問題の根本を解決しなければ、不安の連鎖は止まりません。」 人「でも、悪く言われるのは、不安を言った側です。」 神「確かに、不安を表明することで、他人から否定的に見られることがあります。これは、不安を言うことが弱さや問題の一部として捉えられる社会的な風潮が原因です。しかし、不

        • 固定された記事

        猫と神 お悩み相談

        マガジン

        • 猫と神 、悩める人
          14本

        記事

          不安の影響 1

          人「私は、将来よりも今が不安で、世の中のほとんどの人は今よりも将来が不安。この違いは何でしょうか?」 神「不安の対象は個々の価値観や経験、現状に対する認識によって異なります。あなたは現在の状況に焦点を当てて不安を感じているのかもしれません。一方で、多くの人は未来の不確実性に不安を抱いています。」 人「私は今の状況に直面しているから不安なのかもしれませんが、他の人たちは未来の不確実性に不安を感じているのですね。この違いは何が原因なのでしょうか?」 猫神?「ニャー、どうして

          価値観の相違 4

          人「親や人生の先輩のように、立場が上になるほど、理想の人物像や価値観を押し付けたくなる理由は何でしょうか?」 神「立場が上の人が理想や価値観を押し付けたくなる理由はいくつかあります。まず、自分の経験や知識が正しいと信じているためです。また、愛情や責任感から、下の人たちが成功し幸せになってほしいと願う気持ちもあります。しかし、その方法が押し付けになると、逆に圧力や反発を招くことがあります。」 人「経験や知識が正しいと信じているからこそ、押し付けたくなるのですね。しかし、それ

          価値観の相違 4

          価値観の相違 3

          人「メディアが流す情報次第で、人の価値観を揺らがすことは容易だと感じています。このことについてどう思いますか?」 神「おっしゃる通り、メディアの影響力は非常に強力であり、人々の価値観や信念に大きな影響を与えることができます。メディアは情報を迅速に広める手段として、その内容によって人々の意見や態度を形成し、時には変える力を持っています。しかし、その影響力には責任も伴います。」 人「メディアがどのようにして人々の価値観に影響を与えるのでしょうか?」 神「メディアは、情報の選

          価値観の相違 3

          価値観の相違 2

          人「価値観の相違により争いが起きることがあります。この争いは、何故なかなか解決しないのでしょうか?」 神「価値観の相違による争いが解決しにくい理由は、価値観が個人や集団の深い部分に根付いているからです。価値観は人間のアイデンティティや信念、経験に強く結びついており、簡単に変えることは難しいです。さらに、価値観の違いは感情的な反応を引き起こしやすく、それが対話や妥協を難しくする要因ともなります。」 人「具体的に、どのような感情的な反応が争いを難しくしているのでしょうか?」

          価値観の相違 2

          価値観の相違 1

          人「価値観とは、知らなければ得られないものです。常識的とか当たり前だとか、知っていることが当然という価値観は、誰かが教えるか、それを知る機会を与えられない限り、その常識という価値観があることを知らないままとなります。このことについてどう思いますか?」 神「おっしゃる通りです。価値観は学びや経験を通じて形成されるものであり、他者からの影響や教育が大きな役割を果たします。何が常識か、何が当たり前かということは、文化や環境によって異なるため、それを知る機会がなければ、その価値観を

          価値観の相違 1

          人と人との差 4

          人「差別や偏見は、余裕のある人がすることであり、余裕のない人は見て見ぬふりをする気がします。どう思いますか?」 神「確かに、余裕のある人が差別や偏見を持つことがあるのは、彼らが自分の立場を守るための心理的な防衛手段である場合があります。しかし、余裕がない人が見て見ぬふりをしたり、関わらないという行動も理解できます。生活に追われる中で他者の問題に関与する余裕がないのです。しかし、どちらの立場であっても、差別や偏見に対して無関心でいることは、社会全体にとってマイナスの影響を及ぼ

          人と人との差 4

          人と人との差 3

          人「自分を認めること、自分を受け入れることに加えて、周りの人を信頼し、頼ること。それらをできる強みこそ、格差や差別、偏見を生み出しやすくする原因ではありませんか?」 神「その指摘は興味深いです。確かに、自己受容や他者への信頼は本来ポジティブなものであるべきですが、それが過剰になると、特定のグループや個人を優位に立たせることもあり得ます。自己受容が自尊心の高さに繋がり、それが他者を見下す態度に転じてしまうこともあります。また、信頼や依存の関係が偏った形で形成されると、特定のグ

          人と人との差 3

          人と人との差 2

          人「以前、合わせる合わせないという話をしましたが、私は大人に合わせなくては怒られるという認識で過ごしてきました。もしかしたら、私と同じ境遇の人がいて、親の願いや欲を強要され続けている気がします。社会という集団に押しつぶされてしまえば、より言いなりになるしかありません。」 神「そのような状況は多くの人が経験している問題です。親や社会の期待に従わざるを得ず、自分の意志を抑え込んでしまうことがあります。その中で自分らしさを保つのは難しいですが、不可能ではありません。」 人「でも

          人と人との差 2

          人と人との差 1

          人「人と人の差からは、悪意ばかりが生まれると感じます。例えば、職場でも新しいアイデアを持ち込んだ若手社員と、伝統を重んじるベテラン社員が対立することがあります。違いがあると、すぐに争いになってしまうように思います。」 神「確かに、そのような場面はよく見られます。しかし、差異がすべて悪意を生む原因とは限りません。むしろ、差異は多様性を生み、相互理解や共感の源ともなり得るのです。どのようにして差異を受け入れ、活用するかが重要です。」 人「ですが、現実には差異が原因で争いが絶え

          人と人との差 1

          自分の人生を生きられない

          人「私は、自分の人生を生きているように感じられません。他人の期待や社会のルールに縛られて、自分自身の意志で行動しているとは思えないのです。」 神「それは深い悩みですね。人間は社会的な存在であり、他者との関係性や社会の枠組みの中で生きることが避けられません。しかし、その中で自分自身の意志をどのように見つけ、表現するかが重要です。あなたが感じているその違和感は、自分自身を見つけるための第一歩かもしれません。」 人「自分自身を見つけるとは、具体的にはどうすればいいのでしょうか?

          自分の人生を生きられない