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【磯の生き物図鑑】クモヒトデ/棘皮動物

クモヒトデとは

前回ヒトデを紹介したのにまたヒトデ?と思われているみなさん!
よくぞ聞いてくださいました。クモヒトデはヒトデと名前に付くし、見た目もヒトデにそっくりです。でもヒトデではありません!クモヒトデです!

専門的には、

棘皮動物門きょくひどうぶつもん クモヒトデこう

というグループに分類されます。

棘皮動物門にはウミユリ綱・ヒトデ綱・クモヒトデ綱・ウニ綱・ナマコ綱が含まれます。

棘皮動物門

ナマコとヒトデは全然違いますよね?ウニとヒトデは全然違いますよね?
それと同じくらいクモヒトデとヒトデも違います!

違いは色々とあるのですが、皆さんでも簡単に分かる外見の違いをお教えしましょう!

ヒトデとクモヒトデの違い
  1. 中心(盤)と腕がはっきり区別できる否か。

  2. 腹側中心の口から溝(歩帯溝)が腕の先まで伸びているか否か。

クモヒトデには腕に溝がなく、盤の中心に口があるだけです。ね、カンタンでしょ!

イトマキヒトデとニホンクモヒトデ。
クモヒトデは円い盤と腕がはっきりと区別できますね!


ひたちなかの磯でみられるクモヒトデ

茨城県ひたちなか周辺の磯では4種類のクモヒトデを確認しています(ひとでちゃん調べ)。

クモヒトデは岩の隙間や転石の下に隠れていることがほとんどです。石をひっくり返したら、その裏や下を注意深く観察してみましょう!

ウネウネと腕を動かしながら逃げるクモヒトデが見つかるはず。たまにタコと間違える人がいます。ちなみに人間に攻撃してくることなど全くない優しい生き物です。思い切ってガシっと捕まえてください!


ニホンクモヒトデ

ニホンクモヒトデ

学名:Ophioplocus japonicus H. L. Clark, 1911 
分類:ニホンクモヒトデ科 

☆盤の大きさ約2−3cm(大きい!)
・茶色〜暗褐色
(腕に縞模様が見えることもある)
・主に転石の下で見つかる
・ナガトゲクモヒトデと同じような場所にいる


ナガトゲクモヒトデ

ナガトゲクモヒトデ
ナガトゲクモヒトデ。どこにいるか分かるかな?

学名:Ophiothrix (Ophiothrix) exigua Lyman, 1874
分類:トゲクモヒトデ科

・盤の大きさ約1cm
・茶色〜赤っぽいものまでさまざま
☆腕に棘がたくさんある
・主に転石の下で見つかる
・ニホンクモヒトデと同じような場所にいる


スナクモヒトデ

スナクモヒトデ

学名:Amphipholis kochii Lütken, 1872 
分類:スナクモヒトデ科

・盤の大きさ約1cm
・茶色〜灰色
☆砂地の転石の裏や下で見つかる

イソコモチクモヒトデ

イソコモチクモヒトデ

学名:Amphipholis squamata (Delle Chiaje, 1828)
分類:スナクモヒトデ科

☆盤の大きさ約1〜2mm(非常に小さい!)
・褐色〜灰色
・砂地の転石の裏や下で見つかる

おまけ

クモヒトデヤドリニナ
ナガトゲクモヒトデに寄生していたよ!
ひたちなかの磯の生き物図鑑を制作予定です!加筆修正しながら完成させていきたいと思ってます。気になる点や分かりづらい点等ありましたらぜひコメントでご指摘願います。
よろしくお願いします!

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