娘ちゃんは鉛筆削りがお好き
なんか気がつくと、勝手にガリガリやっている。
最初は、ヘッダーのやつ。
私の母が、『公文のこどもえんぴつ』を買ってきて。更にセットで専用鉛筆削りもつけてくれたってわけ。
ちょっと太めで、六角形じゃなくて三角形の鉛筆。なるほど、普通の鉛筆削りでは難しそうだ。言うて私自身はずっと『カッターで削る』人間だったので、なくても特に困らなかったわけだけど。遠方に住んでる母、そこまで知らんもんな。それはそう。
で、娘がこれに目をつけた。
元々私がカッターで鉛筆を削ると「見てていーい?」と寄ってきて、じっと見つめていた娘である。まぁわかるよ、なんかこう、職人の仕事とかってさ、じっと見てたくなるよね。鉛筆をカッターで削る程度に職人も何もないんだけど(いや鉛筆でミニ彫刻削ったりしてる人もいるから、どこの界隈にも職人は存在するんだけど、私のはそういうレベルではないので……)、感情的には近いところだと思う。
それが自分1人でもできるとあらば、やはり嬉しいのだろう。
前に私も試したけど、刃の部分に鉛筆をしっかり押し当てながら回さないといけないので、思ったより難しいし、多分握力もいる。なんとなく突っ込んで回すだけだと空回りしがちなのだ。しっかり鉛筆を押し付け『ながら』回すのって大変なんだなぁなんて思った。
のに、娘はしっかり自分で削る。
「ショリショリ音がするの楽しいねぇ」と言ったら「ねー!楽しいね!」とニコニコしていた。削りカスを取り出すためには刃の部分を引き出さないといけないのであまり素手で取り扱ってほしくないが、幸か不幸か自力で開けにくい部分らしく、中身を捨てる時には開けてくれとこちらに持ってくる。刃と共に蓋を預かって渡すと、中を掴みながらパラパラと捨て、結果芯カスで真っ黒になった手も自分で洗いに行く。
おぉー……なんか、いろんなこと出来るようになってくなぁ、3歳児。
楽しそうなのは良いけど、この鉛筆削りで削れる専用鉛筆は娘が全て削ってしまった。
ならばと思い、Seriaに寄って『一般的な鉛筆用の鉛筆削り』を買ってみた。
鉛筆を差し込む側と逆側のキャップが開いてゴミを捨てられるタイプ。これは娘が自分で蓋を開けられるようで、それもまぁなんか喜んでた。こちらはあまり手を突っ込んでなさそう(刃がある分、狭いから?)。ならそれはそれでよし。
我が家の色鉛筆が続々と美しくなっていく。いいじゃーん。買って良かったじゃーん。
削るのに夢中なのはいいけど、削ったら使ってくれよともまぁ思いつつ。
えっ、クレヨンでお絵描きすんの?はいよ。
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