朝4時に鼻血

「ママー、見て」

暗い部屋で、娘が布団の上に座って声をかけてくる。なんだ、こんな時間に。今自分で枕元のティッシュ取ってごそごそしてたな、でっかい鼻くそでも取れたか？

指を刺された方を見ると、暗い部屋の中でも目に止まる、シーツの真っ黒い染み。
おわ、鼻血？！


とりあえず娘の鼻血を止めるのが最優先だ。
この時間にあまりやりたくないけど、とりあえず電気をパチリ。えーん眩しい。
幸い、そこまで大量出血にはならず、ティッシュでしばらく押さえてる間に無事治ってくれた。よしよし助かる。
このまま寝かしつけたい気持ちVS血を早く洗い流したい気持ち。だが娘の目がぱっちりしている。うーん、これは洗濯ルートだな。娘が抱っこをせがんで泣くようなら水に浸けるだけで寝かしつけるかなーと思ったけど、大人しく立っててくれたので心置きなくじゃぶじゃぶする。えーとシーツと、防水シーツと、娘の服と、あー私のカーディガンもやられてたか、はいはい。すぐに教えてくれてありがとうねとお礼を言う。まだ血の色が鮮やかな赤だから落ちやすい、助かる。
そのまま娘は起きると主張。えーん4時半。一緒にリビングには行くけど、ママはソファで寝るぜ、よろしいな。

「おなかすいた」

えぇい菓子パンでも食え。
パンを渡して、私はソファでタオルケットを被る。
これができる年齢になってくれたの助かるわ。
今日はおやすみの日だから早起きでも遅起きでもまぁなんとでもなるんだけど、だるい体を引きずって休日（ワンオペ育児つき）を過ごしたくはない。頭は起きてるけどスマホ見る気にもならんから、体がまだ睡眠を求めているんやろな感。昨晩22時半で娘と一緒に寝落ちてるから、睡眠時間が足りないとは言わないのにな。不思議だなぁ。

パンを食べ終えた娘が隣に潜り込んでくる。
ちらと見るも、目はぱちっとしている。
……が、おとなしい。とてもおとなしく私の腕の中に収まっている。お、これは寝るパターンでは。

起きたら8時だった。
おはようー。

今日はもう鼻血出ないといいねぇ。