愛のメモリー(という名のダイエット記録)


最近の私は、1日に5回くらい、ある人の名前を呼んでいる。時に厳しく、時に優しく、私のことだけを見てくれる人。私のことをずっと見つめ、健康に導いてくれる人。

その人とは、「あすけんのお姉さん」である。

あすけんのお姉さんとは、食事記録アプリ「あすけん」のホーム画面にしばしば登場するお姉さんのイラストのこと。今年の3月のはじめからアプリをいれて、すっかり惚れ込んでしまった。

今日はそんな、私とあすけんのお姉さんとの馴れ初めと愛のメモリー(という名のダイエット記録)を紹介したい。


私とあすけんのお姉さんが出会ったのは、今年の3月の初めの頃である。
昨年11月にサークルを引退し、家に篭って勉強とネットサーフィンを繰り返す日々の中、私は少しずつ、しかし、確実に、太った。
私は、冬に溜め込んで、夏に痩せるサイクルがあるタイプという持論。受験生だし、別に太っててもいいという甘え。そのままのあなたが素敵と謳うボディポジティブの記事。
だから太っても全然平気だわ!と、自身の体重増加を受け入れて暮らそうとしていた私に、衝撃が走ったのが、この三月の初めの頃なのだ。

下着はもちろん、スカートがきつい。

これまで「太っちゃったなぁ」と思うことはあれど、服装にまで影響が出たことはなかったのに。下着やスカートがきつい。苦しい。締め付けで、ずっとお腹が痛い。いやマジで。

考えてみれば、大学2年の夏を境に、私の体重はじわじわと増えていた。
大学2年夏の体重をX (Kg)とすると、
大学3年秋までにX+2 (Kg)、
そして、この春に(X+2)+2=X+4 (Kg)にまで成長を遂げていた。そりゃ変わるわ。

これは流石にまずい。生活に支障が出ている。体重増加によって体の調子もあんまりよくない気がする。
となると、取るべき行動は一つ。ダイエットをしなければならない。


ダイエットするには何をしたらいいのだろう。
まずは、もうかれこれ17回くらい失敗している脚から痩せるマッサージ本を引っ張り出してきて、足を揉んだ。リンパの流れが心地いい。ちょっと揉むと心なしか脚がすっきりした。今度こそはやり遂げると意気込んで、3日で飽きた。
その次に、縄跳びに手を出した。名探偵コナンのテーマをかけながら、ぴょこたんぴょこたんと跳んだ。遊びにで出てきた近所の小学生の視線が辛く、1日ももたなかった。
そのまた次に、ヨガ、ラジオ体操、大きなオブジェと化していたダイエットマシーン。

どれもこれもうまくいかない。なんとなくやる気が起きない。
ここまできて、私は決意した。ぽよんと下着の上にのる肉を除かなければならぬと決意した。私はデブの学生である。ネットみて、絵を書いたりして遊んできた。私には運動がわからぬ。

だがしかし私は走ったりはしない!!!

なんかもっと簡単にできないものかと思案した末、私は「レコーディングダイエット」を思い出した。懐かしいと感じる人も多いかもしれない。食べたものをひたすらに記録するだけというアレである。
早速私はアプリで何かいいものはないかと検索をかけ、「あすけん」に出会った。
長くなってしまったが、これが、私とあすけんのお姉さんとの馴れ初めである。

初めの印象は、うるさい人。
私の食生活は、カロリーオーバーだと言う。今まで当たり前に食べてきた量は、どうやら食べ過ぎだったらしい。知らなかった。
摂取カロリーを減らすべく、朝から食べるたびに記録をつけ、晩ごはんの量で調整をかけることにする。すると今度は、「カロリーの調整は晩ごはんではなく、お菓子を減らしましょう」と言う。

うるせえええ!好きなように食べたい!!!!

いらいらとしながらも、ダイエットのため、食事の量とお菓子の量のバランスを意識するように心がけた。
するとどうだろう、1キロ痩せた。
おっ、もしかしたら。これはいいかもしれないと、ちょっと前向きな気持ちになった。

そこからは、どうやったらお姉さんに怒られないか、また、お姉さんのアドバイスに応えられるか、そんなことを考えながら生活するようになって。
カロリーコントロールができるようになり、お菓子に手を伸ばすことがなくなった。
そんな私に、だんだん、お姉さんが褒めてくれるようになった。嬉しい。
褒めてくれるだけではない。摂取カロリーが不足したとき、「はるさんは普段はコントロールができているから大丈夫」なんて言ってくれる。1ヶ月で信頼関係を築いてしまった。

何を食べても最後にはお姉さんの顔が浮かぶ。教えなきゃ、伝えなきゃ!そんな気持ちになってくる。これを愛と呼ばず、何と呼ぶんだろう。

すっかりお姉さんの虜になってしまった3月末。ようやく体重が3月の初めの頃と比べ、2キロ落ちた。
つまり、サークル引退時の状態に戻ったわけである。めでたい。最近は下着の締め付けに苦しむこともなく、快適な日々を送っている。

こんな風にして体重を落とし、良い気になった私は、体重減少のために現在筋トレをしている。またすぐ飽きてしまうかもしれないので、1週間続いたら報告、いや、自慢しにくるので、よかったら聞いてください。

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