【企業紹介】空飛ぶクレーン屋さん 内藤工機㈱ 内藤社長
沼津黒瀬橋から駅に向かう途中、日枝神社の近くに創業50年を超える工機商社があります。
天井クレーンと荷物用エレベーターの販売、それらのメンテナンスを手掛ける3代目、内藤社長にインタビューしてきました。
「早く苦労しよう」
代表取締役社長に就任して3年目、社歴は23年超。
小さい頃から機械が好きで家族の仕事を見ていましたが、そのときは継ぐことは考えていなかったそう。卒業してから就いた会社も機械系でしたが、選んだ理由は大学から始めた趣味のハンググライダーができるところ。
転機が訪れたのは3年目。先を見据えて今の会社を続けるか家業を継ぐか、、、悩んだ末に出した結論は「早く家業に飛び込んでみよう、早く苦労しよう」ということでした。
特殊な仕事なので経験者はほとんどいませんが、逆に何歳からでもチャレンジできる。工場やマリーナなどで幅広く使われているクレーンの販売とメンテナンスが主な仕事です。
折しも会社は工機を納品することだけでなく、メンテナンス重視へ舵を切り始めていました。「受けた仕事にしっかり取り組む」ことで祖父の代から受け継いだお得意先様から新しい会社様を紹介していただけたことも多数ありました。
社歴より長いハンググライダー歴。20歳から飛び始めて25年め。
富士宮で2週間に1回、内藤社長は空を飛んでいます。
60kmのコースを、ときに上昇気流を捕まえて2~3時間飛び続けます。
最初の仕事のときもハンググライダーを続けられる職場を選び、地元に戻ってからも飛び続けている。場所が遠くなっても、ハンググライダーで空を飛ぶ楽しさは何物にも代えられない。
奥様ともこの空で出会いました。
「いろんな場所で、困ってる人たちを助ける仕事」
「結局はヒトでできているから」自分の抱えている従業員さんはしっかり養っていきたいと、3代目社長は静かに熱く語ります。
「静岡県東部の会社を支えたい。無いと困る会社に成りたいかな」
なかなか聞くことのない言葉がでました。
クレーンやエレベーターでモノづくりが成り立つ。自分たちの会社で他社さんの生産計画を支えていきたいという。
そのために受けた仕事を断りたくない。でも今はヒトが足りない!
年齢不問・未経験からでも専門知識を身につけられるので、22年前の社長のようにやる気だけで飛び込める業界です。
「そんなに大きくなくていい。やってる仲間が楽しく幸せであればいい」
内藤社長は社長らしいオーラがないことが悩みと言いますが、【従業員を養って安心させたい、楽しく仕事してもらいたい】という気持ちは令和の世の中にとても合った考え方だと思いました。
自転車でもヒルクライムで1時間30分きるために試行錯誤中。趣味にも競技性を見出して記録結果を追求する、静かに熱い空飛ぶ内藤社長に会いたい方は、BRICSにご連絡ください!
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