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自分の力が及ぶ範囲

万物は
流るるままで
さつき雨

己の力
及ぶ術なし



自分の力が及ぶ範囲は
限られている



半径50センチにも
満たない



いや、その中心の“自分”すら
思い通りにならない



そうなると
“自分”はどこにいる
いないのか



“自分”が勝手に
苦しんだり喜んだりしている



それを見ている存在は
ある



苦しみ悲しみを
感じているのだから



客観的な自分
そっちが本体
そんなバカな



でもそっちが本体



そう考えると
“自分”は
客観的な存在になる



気が楽になる



何か苦しんでいる
それは自分の力の
及ぶところでない

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