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ヒットの法則:メディアを制する法則

(トップ画像引用元:https://grill.abien-jp.com/?gclid=Cj0KCQjwnrmlBhDHARIsADJ5b_nRc9HY3RoFsm5TnF6h-UyHMDkI7AI48Zm4z9EMkZbvKu_jjIyjQJ8aAtajEALw_wcB

今日もご覧いただきありがとうございます。
今日はabienのMAGIC GRILLを見ていきたいと思います。

abien MAGIC GRILLについて

abien MAGIC GRILLは、2008年に設立された家電メーカーの株式会社abienが販売するホットプレートです。
2020年にクラウドファンディングサイトのグリーンファンディングで1055人、約1,900万円の支援を集め、注目を集めた商品です。

一般販売が始まってからも、テレビや雑誌といったメディアでも取り上げられ、2022年の3月には累計13万台の販売を達成、7月にはminiモデルも追加しました。

メディアを制する法則

abien MAGIC GRILLは、これまでのホットプレートとは全く異なるスタイリッシュなデザインを特徴としています。デザインだけでなく、実用面でも分解できて収納性に優れること、3mmという薄いプレートで温度が上がりやすいため省エネであるといったメリットを持っています。
第一印象としては、デザイン性で人気のあるBURUNOのホットプレートの収納面や省エネ性を高めたもの、という認識でした。

(BURUNOコンパクトホットプレート
引用元:https://bruno-onlineshop.com/item/07760193.html)

実際は、「できたてをもっと日常に」というコンセプトから、abien MAGIC GRILLはホットプレートというよりも温まる皿を目指したものだと思われます。コロナ禍でニーズが高まった、自宅飲みといったシーンにマッチする商品を目指したものだと思われます。

ただ、この商品の本当の強みは新しいデザインや収納性といった機能面とは別にあると考えます。
それが、「これまでにない、まったく新しいホットプレート」という言葉でメディアで紹介しやすい商品である、ということです。
abienのような新規メーカーにとって、商品の認知を上げることはとても重要です。その一方で、大手メーカーのようなテレビCMや大規模な広告はなかなかできません。
しかし、パブリシティであれば、お金をかけずともメディアの露出が可能です。テレビ局や出版社では、日々番組や記事のネタを探しています。当然、古い情報よりも目新しい情報の方が好まれます。
abien MAGIC GRILLは、何かよくわからないものが、実はホットプレートだった!というギャップが、番組や記事での紹介がしやすくなっています。パブリシティで取り上げやすい商品で、メディアを制したわけです。
さらに、クラウドファンディングでの達成率の高さも謳えるので、商品の人気やニーズの高さをイメージさせ、紹介の必要性を補強しています。

話題の継続が課題

調理家電では今回と同様に目新しさを活用して話題性を高めている例が増えているように感じます。私自身もパブリシティによって商品が売れたという経験があります。
一方で、テレビ局や出版社は新しい情報を探しています。これを裏返すと、古い情報はあまり求めていない、つまり、発売から時間が経つと、パブリシティの機会が減るということです。
パブリシティの活用も限界があるので、最終的には自分たちでの継続的な宣伝・販促活動が必要となります。立ち上げ時にパブリシティで作った売上をその後の宣伝・販促活動に回すなど、資金繰りの仕組みをセットで考えていく必要があるでしょう。


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