正月テレビ小僧

年末年始ってのは、テレビ小僧には天国であります。

わが家は基本、正月休みには旅行など行かずに家で新年を迎えるので、休みの間はずっと家にいることになります。今年も、イヌの散歩（初詣含む）と買い物以外は、ほぼ家でゴロゴロ。

この間に各テレビ局が、趣向を凝らしたり、豪華版に仕立てたり、作り置きの手ぬ（略）といった番組群をたっぷり楽しめます。ふだんは会社や学校に行っていたりする時間帯も、家でテレビを見ていられて、そのうえ翌朝の心配もなしに深夜まで夜更かしできるこの時期を、「天国」と呼ばずしてなんと呼ぶのか。

年末年始ってのは、テレビ小僧には地獄でもあります。

この時期は、各局とも特別編成で特番ぞろい。豪華かつ空虚な特番のあおりを喰らって、日ごろ楽しみに見ているレギュラー番組は軒並みにお休み。あの朝の連続テレビ小説やのど自慢までお休みになるんだから、異常事態。私はあんまり見ていないけど、次回が気になるドラマやアニメの視聴者は１週からへたすると数週間にわたって待たされるんだから、これを「地獄」と呼ばずしてなんと呼ぶのか。

なんてことはともかく、今年の年末年始、多くの番組を観ました。雑にまとめときましょう。

年末はなんと言っても国民的番組「紅白歌合戦」　若いころはバカにして、あえて観ないこともあったけど、けっきょく今は毎年ちゃんと観ています。今年もワン公の散歩につきあっていた30分ほどを除いて、完走しました。世代的にやっぱり、サザンとユーミンが同じ画面内で共演しているのにはグッとくるものがありましたね。今年の紅白はこれだけで、すでにＯＫ。

まあ「知ってる曲が少ない」「歌手のほとんどを知らない」「若い子の見分けがつかない」などの毎年の文句はありますが、今回気になったのはＮＨＫさんの技術力。

いろいろなテクノロジーを駆使しているのはけっこうなんですが、目についたのは「映ってはいけないはずのものが映っちゃう」というむちゃくちゃ基本的なはずのエラーの多さ。通り過ぎるスタッフとか、意味のない観客席とか、舞台の床だけとか、「ん？」と思うような画が頻発していました。

スイッチャーとカメラマンの呼吸が合っていないとかなんでしょうが、なにしろ天下のＮＨＫが総力を挙げる番組。こんな初歩的なエラーが出るとは、ＮＨＫの技術力が落ちているのか、当日になってインフルエンザの蔓延で病欠のスタッフが急増したとかいった緊急事態だったのか。いやいやひょっとしたら、ハプニング感を増すための演出だったのか。ＮＨＫさんはどう総括してるんでしょうかね。

紅白が終わると年越しですが、わが家はここ数年はＮＨＫ教育（Ｅテレ）で年越しです。「０６５５・２３５５年越しをご一緒にスペシャル」　いまはほとんど観てませんが、息子が高校時代までは毎朝の「０６５５」は欠かさずに観ていました（朝が早かったんです）　本体は観なくなっても、なぜかスペシャルは見ています。

観ていたころには毎週月曜日の恒例「たなくじ」を楽しみにしていたんですが、新年一発目は「新春たなくじ」　今年私が引き当てたのは、これでした。

年末年始に限らずですが、圧倒的に多くの時間観ていたのは、スポーツ中継。もともと好きですからね。

ご存知「箱根駅伝」、アメフトの「ライスボール」、サッカーは高校選手権と皇后杯。今年はサッカーの天皇杯決勝が元日ではなかったので、少々物足りなかった気はしますが。あと、わが母校の箱根駅伝の成績がムニャムニャでした。

スポーツといえば、「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」も毎回楽しみに観ています。奇想天外な仕掛けで各種目のトップ選手に挑むバラエティですが、今回の種目はテニス、卓球、野球、ゴルフ、サッカー。今回の中では卓球が圧倒的に面白かったですね。バラエティとして面白いだけでなく、一流選手の技術も見られるのが魅力。バカバカしいけれど真面目にやっているので、充分に楽しめます。ムキになって取り組む一流選手たちのパフォーマンスは、さすがトップアスリート。

正月の雰囲気の中では、やはり「笑点」のような定番は欠かせません。今年も大喜利大会を楽しませてくれました。綾瀬はるかさんって、おもしろいですね。「チコちゃんに叱られる」のスペシャルでも不思議な天然ぶりを発揮していました。

そのほかにも通常番組のスペシャル版は正月名物。「開運！なんでも鑑定団」のスペシャルでは、データ放送で視聴者が回答できるシステムもあり、息子ともどもチャレンジ。12問中３問で正解を当てました。しかしいちばん最後の問題がいちばん惜しかった。わが家の回答30000000円に対して、正解は300000000円。惜しかった……んでしょうね。

ということで、９日もあった正月休みもほとんどテレビ漬けで終了しました。いい正月だったなぁ（笑）

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