外出自粛映画野郎「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」
そもそも、むかしの「スパイ大作戦」を好きだったので、1996年に「ミッション:インポッシブル」でリメイクされたときには映画館に駆けつけたもんです。映画は非常におもしろく満足のいくものでした。
その後、シリーズ化され数年おきに公開されてますが、ちょうど私が映画館から遠のいた時期と重なったせいもあって、そのほとんどをレンタルビデオなどで観ていました。
そこで困ったことが。
オレ、どこまで観たんだっけ?
最初の「ミッション:インポッシブル」と続く「M:I-2」はDVDを持っているので忘れませんが、その後は観た証拠が手元に残らなかったのでわからなくなっちゃったんですね。
おまけに、カタカナの長いタイトルが連発されたので、記憶に残りにくくって。
ということで、今回ひさしぶりにシリーズを観ようかと思ったので、息子と記憶を突き合わせて、どれを観たか検討。
結果、クレムリンが爆破されるシーンを観た記憶があったので、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011年)を観たことを確定できました。
ということで、シリーズ第5作の「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(2015年)にたどり着きました。
メインタイトルで名曲「スパイ大作戦のテーマ」が流れ出したところですでに満足。タイトルデザインもオリジナルを踏襲していて非常によろしい。
ただね、例の「おはようフェルプスくん」をひとひねりした導入は(悪くはないんですが)なんか違和感がありましたね。あそこはアンタッチャブルな部分ではないんでしょうか。そうでもないか。
さすがに5作目ともなるとレギュラーメンバーの顔も名前もすぐに思い出せました。いや、要領よくそのへんを呑み込ませる演出が巧みなんですね。考えてみたら前作から4年も経っているんですから、当然の気配りといえばそうなんですが。
ということで不満は特にないんですが、これまた何年か経ったらまた観たかどうかわかんなくなるかもなと思ったのも事実。
理由もわかりました。
アクションが凄すぎるんです。
冒頭の飛行機のシーンから、ほとんど休みなしにつるべ打ちされるアクションシーンは、質、量ともにハイレベル。CGを使っていようがどうだろうが、この画面の迫力にはやはり圧倒されます。
それはいいんですが、結果として印象に残るのは圧倒的なアクションばかり。その代償として、ストーリーやキャラクターは非常に印象が薄くなるんですね。
たとえば、IMFが解体されるとかいう話も、なんか前になかったっけとか思っちゃうし、難攻不落の金庫を攻略するのも既視感があるし、最後のオチの仕掛けも、あれ前になかったっけと一瞬思います(もちろんなかったんだろうけど)
まあ私の記憶力のせいもあるんでしょうが、これ近年のシリーズ映画ではしばしばあること。
私の場合、ショーン・コネリーやロジャー・ムーアの007シリーズはほぼ完璧に記憶されていますが、ピアズ・ブロスナンあたりから怪しくなって、ダニエル・クレイグ時代に入るとどれがどれだったか曖昧になってきます(観た回数がまだ少ないせいでしょうが)
ま、間違って2度観てもべつに害はないし、どうせ気に入った映画は何度も観るのでいっこうにかまわないんですがね。
いろいろ文句めいたこといいましたが、結局のところあのラロ・シフリンの名曲「スパイ大作戦のテーマ」がかかれば、それだけで至福になるので、全部オーライなんですよ。
さて、次の「フォールアウト」はいつ観ようかな。
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