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500色の色鉛筆いろいろ

お久しぶりです。ひてぐちです。


かなり長いこと留守にしておりました。知らない間に、何人かの方にフォローしていただいていたりいいねをいただいたりしていて恐縮です。ありがとうございます!

さて、フィルム一眼の記事……といきたいところですが、なんと2台あるFE2がどちらとも故障してお手上げ状態でありまして、最近は別の趣味を楽しんでおりました。
なぜかシャッターボタンが機能しておらず、しかもどちらとも同じ壊れ方をして、げんなりしました…
そのうち修理に出そうと思います。


さて今日は、趣味の一つである色鉛筆の日記を書こうと思います。

ひてぐちは絵を描くことも趣味としており、最近まで透明水彩、コピック、色鉛筆などさまざまな画材に手を出しては絵を描いたりしておりました。

最近は色鉛筆にハマっています。



散らかっててさーせん★

その色鉛筆がこちら!!

え?多くない?と思われる方もいらっしゃるかと思います。なんと500色!そして見えませんが一番上の右の段には25本まだありますので、全部で525色です。

すさまじいですよね。


こちら、フェリシモのカラーミュージアムという、おそらく30年ほど前に発売された500色の色鉛筆です。

失念しましたが確か、なんとか大陸発見から500年ということで記念に作られた、らしいです。

その色数のすさまじさから販売終了後も再販の声が多く、2000年代に二代目が販売され、現在は三代目の500色色鉛筆が販売されています。

ホームページはこちら


なんといってもすごいのは、その色数だけではなく、各々の名前

淡い赤みのある水色には「雨上がりのクモの巣」、鮮やかなレッドオレンジには「丘の上のポピー」、深いフォレストグリーンには「プリンスエドワード島の夏」など、なんとも個性的で想像力をかきたてるような名前が特徴的。


ここからは昔話なのですが、私がこの色鉛筆に出会ったのは小学六年生の時でした。母が購入していたフェリシモさんのチラシに500色色鉛筆の広告が入っており、一目惚れして頼み込んで購入してもらいました。
毎月25本届く仕様で、20ヶ月で500色揃う、というものでした。(現在もその仕様のようす)
一番初めに届いたのは緑系の25色で、その名前から沸き起こるワクワクや、微妙な色の違いにときめいたものです。そして3ヶ月後、3セットが届いて、母になんの断りもなく、突然、無断で打ち切られました。泣き喚きました…

そしてバイト代を得て、メルカリにて中古で購入しました。それが2代目の色鉛筆でした。

私が現在所持しているのはその初代のものです。

さて、なぜ私がいきなりこの記事を書こうとしたかというと、500色色鉛筆のレビューがほとんどないからです。

まあ30年前の商品なので、なくても仕方ないのですが…

ということで、伊達に画材を狂ったように集めては描きまくってないので、一個人としてレビューしていきたいなと思います。


1.基本情報

初代…フェリシモ カラーミュージアム

初代の500色色鉛筆。


1990年代初頭に販売されたとのこと。制作したのは三菱鉛筆らしい。元々ノベルティとしてついてきたものだそうで、のっぽと呼ばれるロングタイプの色鉛筆とちびと呼ばれる8センチほどの小さいタイプの2種類があった。また、英名表記だけのものもあった。
特別色と呼ばれている蛍光色+メタリックカラー+モノトーンカラーの25色も合わせると525色。金の刻印とラインが入っており、鉛筆のおしりは切りっぱなし。
色のささやきという小冊子がついてきたらしい。

現在はフリマアプリなどで割と出回っている。

二代目…フェリシモ 500色の色鉛筆

探したら写真がありました。


二代目と呼ばれている、2000年代後半に再販された色鉛筆。色は初代と同じで、若干の名前変更などはあったもののあとはほとんど同じ。過去に持っていましたが現在は所持してないので見た目の違いとしては、初代にあった金のラインがなく、鉛筆のおしりが丸く処理されている。また、英名表記と日本語表記の両方がされている。中国製。
こちらもフリマアプリなどで出回っている。

三代目…TOKYO SEEDS 

おためし一本買えたので、買ってみた


現在販売されている一番新しい色鉛筆。日本製。
色も色名も完全に変わり、形も四角になった。
こちらも500色。
現在(2023.05.07現在)も購入できるようす。


2、使ってみる

さて、気になるのは描き心地。
巷では500色色鉛筆は飾るもの、使っている人などあまりいないとのことですが、私は割と使います。

今までファーバーカステルなどの外国製色鉛筆や、トンボなどの日本製色鉛筆も使ってきました。まあ、多分、違いはわかると思う。多分………

それでは、初代500色色鉛筆を中心にちょこちょこレビューしていきます。

①初代色鉛筆

コピー用紙に。


初代はさすが三菱製といったところか、なめらかな描き心地。コピー用紙が相手でも割とするする色がのります。濃い色でも、淡い色でも結構ちゃんと発色する印象です。

マルマンのスケッチブックに。


芯の硬さは普通。でもしっかり色がのり、好印象です。さすが三菱鉛筆!
描いてても色むらができたりはしないです。割と。しかし神経質な方はやめといた方がいいと思います!油性色鉛筆などに比べれば当たり前ですが塗りにくいです。ただ私の一個人としての意見ですが500色も色があって色被りもなく全ての色が一定のクオリティで塗れるというのはすごいと思います。塗りやすさ使いやすさを取るなら他メーカーの製品を購入した方がいいと思いますが、この色数で使いやすさも安定している三菱製のカラーミュージアムは結構よくばりなひてぐちも満足する逸品です。

ただ飾るだけってのは勿体無い気がします。

ケースはプラスチックのもので、一本一本動かないようにしっかりと固定でき、ちょっとやそっとでは暴れません。また、ケースの芯が当たる部分にはスポンジがあり、気遣いがみて取れます。神経質なひてぐちも安心です。


②二代目色鉛筆


二代目の500色色鉛筆は品質的にあまり良くありませんでした。
まず、薄い色があまり発色せず、濃い色であってもただ塗っただけで塗りむらができました。なぜかというと、芯の中に、濃い色のダマのようなものがぽつぽつあり、それにあたると均一に綺麗に塗れないという、割と致命的な問題がありました。
また、芯折れも深刻であり、一度落としただけで削っても削ってもバキボキで、泣く泣く処分しました。
木の素材も初代とは違い、削った断面がボソボソしていて、あまり美しいとはいえませんでした…
また、ケースも「まじか?」と思えるものでした。紙のケースであまりしっかりしていないので、少し倒すとケースの中で色鉛筆がガチャガチャと音を立てて暴れるので色鉛筆のケースとしては正直最悪だと思いました。

飾るか、あまり気にしない方、またお子さんならいいと思いますが、絵を描く人には自信を持ってお勧めすることはできないなと思います。

ネットで評判を見ると、かなり破格で提供されていたらしく、なるほどな、と思いました。


③新作500色色鉛筆


全てを持っているわけではないので断片的なレビューになります!申し訳ない!

色名は今までのような感じとは違い、「〜色」となるようにつけてあるようです。
今までの色名よりかなり長い色名が多い印象。
また、あらかた全部の色を見てみましたが、前作と同じような色の名前はあまりみられず、なんとなく今作へのフェリシモの本気度を感じました。

色はメタリックカラー、蛍光色もあり、前作のように緑が多いなど偏ったバリエーションとはうって変わり、パステルカラーからビビッドカラーまで、満遍なくいろんな色があるといえます。

お絵描きするなら一番おすすめかもしれないです。まあ全部持ってないからあれだが…\(^o^)/

コピー用紙に。

描き心地としては、芯が太く、なんかクレヨンに近いです。水彩色鉛筆とまではいかないですが柔らかめの芯。個人的にはかなり好きです。
また、鉛筆が四角なのでコロコロ転がっていくこともないですし、なんとなくこの太さに安心感を覚えます(笑)。ただ、普通の鉛筆削りではなく太め用の鉛筆削りじゃないとダメそうですね。

ケースはプラスチックらしいです。さすがに二代目のようなケースではなさそう!


追記:実際に使用された方のレビューを見ると、芯が柔らかいせいなのか減りが早いようです。購入者のみ、選んで一本購入できたりするようですが1本275円?と割とお高めのよう。検索すると実際に絵を描いておられる方のレビューなどが出てきますので、そちらも参考にどうぞ!
また、黒い紙にも描けたりするようです。確かに、密度が濃い感じがします。なので重ね塗りも初代より容易にできるようです。




3、蛍光色の描き心地

さて、初代色鉛筆に話を戻します。

初代の色鉛筆は500色プラスで25色の特別色という色が存在しました。
ネットでも売られているところはあってもレビューしてあるところは見なかったので、レビューしたいと思います。

特別色と呼ばれる25色。


特別色と呼ばれている25色は、蛍光色、メタリックカラー、モノトーンカラーで構成されています。サイズはのっぽではなくちびのよう。

既存の500色にはないため特別色と呼ばれているようですが、入手法などは30年前のことなのでどこにも載っておらず……… 


こういう紙がついてきます

前述したように初代の色鉛筆には色のささやきという小冊子がついており、全ての色にこの色を好む人はこういう人だよ〜という文がついています。
私の好きな色500という本があり、その著者の方が書かれたものかと思いますが私が生まれる前のことなのでわかりません…!!
おそらく、この色のささやきを元に本にまとめたのが私の好きな色500かと。検索すると出てきます。

そして割と安価でフリマアプリにあったりします。
私もメルカリにて優しい方から譲っていただきました。感謝!


さて、蛍光色となると描き心地が心配。
ツルツルと滑ったりして、なかなか発色してくれないのが蛍光色鉛筆の印象ですが………

レビューします。はい!!!


比較として、トンボの色辞典の7集、蛍光色をもってきました。

使い込んでる感満載!

色辞典も新作以外全部持ってますが最高にいいのでおすすめ。基本的に伝統色をベースに展開されており、描き心地も良!
伝統色のみかと思いきやこの7集のように蛍光色があったりして非常に最高です。おすすめ。


話はそれましたが描いてみます。


コピー用紙に。

割と色が近い二つずつを描いてみました。

画像だと分かりづらいのですが、描き心地としてはトンボの色辞典がいいかな〜といった感じです。

フェリシモの方は発色はするのですがやはりツルツル感は否めません。しかしそれでも結構上等の描き心地かと。色辞典の描き心地、発色には劣りますが、割といい仕事をしてくれそうです。

スケッチブックだともう少し発色してくれるかもしれない。



4、まとめ

ダラダラ書いてきましたがおおまかにまとめると

①初代は描き心地が良く、二代目はあまり良くなく、新作は結構いいかもしれない
②特別色の蛍光色の描き心地はトンボの色辞典の方が勝る

ということでしょうか!!

ここまで読んでいただきありがとうございます。

500色色鉛筆のレビューがあまりにもなくて、誰かの参考になればと思いダラダラ書きました。読んでくださった方には感謝です。分かりづらくて申し訳ない…

新作は一本しか所持しておりませんのでわかりかねますが、初代と二代目は所持していましたので何かあればコメントなどしていただければ答えられると思います。


私はあくまで「描き心地」重視、また絵を描く人間としてレビューさせていただきましたが、当時の興味深い話をブログに載せていらっしゃる方がいましたので引用させていただきます。

勝手ながらこの方の記事も参考にしています。
かなり興味深く、また読みやすい記事で感謝です。ぜひ読んでいただけるともっと詳しくわかるかと思います。


5、さいごに

500色の色鉛筆、画材オタクの私としては喉から手が出るほど欲しくて購入しましたが、現在となってはただ塗るための道具としてはもったいないほどの色鉛筆だなと感じます。
一本一本の色にこめられた名前から色々な光景が目に浮かび、非常に創作意欲をかきたてられます。また、見ているだけでニヤニヤしてしまいます。

最近は大人の塗り絵などが流行っておりますが、ぜひそういった方向でもおすすめできる画材です。
一本手に取るだけで、物語が始まるような、そんなワクワクさせられるこの色鉛筆が大好きです。

500色の色鉛筆から3色選んでくれる診断メーカーもあります。気軽に500色の色鉛筆の世界に触れられておすすめです。
https://shindanmaker.com/858602


もし、この記事を読んでいただけた方が、500色の色鉛筆を買ってみようかなと思えるのであれば幸いです。


読んでいただきありがとうございました!幸あれ!


2023/05/08 ちょっと追記しました。

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