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#1. ひとことめ


英語に関してぽつりぽつりとつぶやくような note を始めたいと思います。


どういうわけか、昨年( 2018 年)は一年を通してたくさんの人(すでに成人された方)から「英語を教えてほしい」とか「どうやって英語を勉強したらいいですか」というような声をかけられましたので、それにある種応えるようなかたちです。


しかし、「英語はこういうものですよ」とか「こんな風に勉強した方がいいですよ」というような上から目線のことを書いていくつもりは、一切ありません。というか書けません。

なぜなら、ぼく自身もまだ、英語を勉強中の身であるからです。

英検一級なら持っています。けれど、だからといって英語の勉強がもう必要ないレベルということではありません。

(これは余談で)大学時代、通訳の方にお話を伺ったことがあるのですが、その方いわく「通訳の人はみな、毎日だいたい 3, 4 時間は英語を勉強している」とのことでした。

英語の達人である通訳ですら、毎日 3, 4 時間も英語を勉強する必要に迫られているわけですから、こんなぼくが偉そうに英語を「教え」られるはずもありません。

実際いまでは、紆余曲折あって、英語をひとに教えるようなこともしていますけれど、やはり自分の中では「教える資格がある」と感じたことは一度もなく、教えなければならないにしても、「自分でも学びながら教える」という姿勢は貫いています。


ただし、そんなぼくでもただ一つ、自信をもって言えることがあるとすれば、それはぼくが「ズバ抜けて英語が好きである」ということです。

英語が好きな気持ちなら、そんじょそこらの日本人はもちろん、外国人の大半にすら負けない自信があります。

先述のとおり、ぼくは今でも英語を勉強していますけれど、それは必ずしも辛い訓練のように行っているのではなくて、むしろ楽しんでやっています。

たとえば、先日は、「一難去ってまた一難」に相当する英語の決まり文句として "out of the frying pan into the fire" という表現を学びました。

これはとくに気を留めなければ、ただの慣用句として覚えるだけで終わるのですが、すこし立ち止まってこの英語表現を和訳してみると、「フライパンから火の中へ」という意味になることがわかります。

「フライパンの上で踏んだり蹴ったりな目に遭っている人が、そこから逃げ出そうとしてジャンプをするも、それよりも熱い炎の中にひゅるひゅる落ちていく様子」を思い浮かべると、なんだか笑えてきませんか。

英語に触れていると、このような、「小さいけれど面白い発見」が毎日のようにあり、だからぼくは英語が好きなのだと思います。


話は戻りますが、ぼくは英語や英語学習に関して、偉そうなことは書かないし、書けないし、書く資格すらありません。

ぼくにできるのは、ぼくが毎日のように英語を通して「これは面白いなあ」と思った「発見」やそれをふまえての「考えごと」を、ここに書き置いて共有することだけです

これは英語に限りませんが、外国語を真剣に学んだり、それを使ってコミュニケーションをする過程では、「日本人/日本語とは違うなあ......」と感じるような経験ばかりが続くと思います。

ただぼくは、そのようなときでも、それを「違和感」や「障壁」として考えるのではなく、むしろその言語の「可笑しさ」「奥深さ」として捉え、ひとつひとつ面白がるようにしています。

ここには、そんな思考の粒を散りばめていきます。なので、「英語が好きな人は普段こんなことを考えているのか......」という、いわば「英語オタクの一つのサンプル」として、眺めていただければと思います。

もしもそれらを通して、読み手の方々にも「英語って奥が深いな」とか「楽しそうだな」という風に思ってもらえたなら、(動機づけのお手伝いができたという意味で)結果的に昨年「英語を教えてほしい」とぼくを頼ってきてくれた人たちに応えていることになるのかなと思います。


You can take a horse to water but you can't make him drink.
馬を水辺まで連れていくことはできても、飲ませることはできない。

これは英語の有名な決まり文句ですが、やはり、効果的学習法や小手先のテクニックなどはさておき、まずは「英語を勉強したいと望む気持ち」「英語に惹かれている気持ち」があることが何より大切ということですよね。


英語を、面白がりましょう。



※ 2020. 1. 1. からの方針に関しては以下(「英語とのんびり歩く道」)を参照。



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